いろとりどりの親子のレビュー・感想・評価
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どんな人も笑顔で暮らせる社会がここにある
これは素晴らしい映画で、一人でも多くの人に観て欲しい作品だった
かなり早い段階から泣いてた
ここで描かれるのは、様々な障害や問題を抱えている子と親の姿
ダウン症、自閉症、低身長症、LGBTQ などなど
その中で、とても心に残るのは、マイノリティと呼ばれる彼らは、そうではない人たちが思う以上にとても幸せな生活をしているということ
親たちは「彼らがこんな生活をしているのは私のせい」と自分を責めるけれど、彼らは彼らの生活を満喫している
むしろ「かわいそう」と思うことが、差別であり、偏見なのだ
彼らは「特別な人ではなく、普通に生きる人間」として、接して欲しいと願っている
そして、そのうち、心の許せる仲間を得て、幸せな生活を送る彼らの笑顔はとても輝いていて、心に突き刺さってきた
そんな彼らから教えられたのは、寛容さだった
「LGBT には生産性がない」と言った政治家がいたけれど
彼女には、ぜひ、この映画を観て欲しいと思った
この映画が描く幸せな社会には、そんな「生産性のない社会」とは、真逆な世界があるからだ
国民が暮らしていく上で、みんなが幸せに生きる社会とは
寛容さを持ち、それぞれの個性が認められ、みんなが偏見や差別にさらされることなく生きれる場所ではないかと思う
それは、きれいごとのように聞こえるもしれないけれど、その理想の社会を実現するためのヒントが、ここにはたくさん詰まっている
全く、何の問題もなく、コンプレックスも持たずに生きている人こそが、少数派
だからこそ、多くの人の心に刺さることがたくさん描かれている作品
もしも気になったなら、ぜひ、観て欲しい
愛にあふれた映画
愛があふれています。
「マイノリティ」と言われている人をテーマにしているけど、すべての人に共通することが描かれていると思いました。
自分の存在をそのまま認めることって、大切だけど、誰にとってもなかなか難しいことですよね。「私はこんなはずじゃなかった」って思うことは誰でもありませんか?
でも、そんなこと言っても仕方がない、それより今いる場所で楽しく前を向いて毎日を過ごすことが大事、それには仲間がいるとさらにいいよね、と言うメッセージがこの映画には込められていると感じました(もしかして違う?)。
ドキュメンタリー映画は、これまで食わず嫌いならぬ「観ず嫌い」していたけど、すごくよかったです。
きっと監督がいいんですね。
これを機にドキュメンタリー映画を開拓しよう!という気持ちにはまだなっていないけど…。
いい映画を観たなーと、幸せな気分になって帰りました。
アイデンティティ
人との違いを持って生まれた人に対して
障害と決めるのは、違いを持って生まれた人ではなく
周りの人間だというのがとても良く判ります
違うからと言って可哀想というレッテルを貼る
なんとかして障害をうまないで済むのか研究をする
それは本当に違いを持って生まれた人たちが
必要としていることなのだろうか?
違いを持って生まれた人たちの生の声を聴き
大多数派に生まれた側の傲慢を感じました
違いを持って生まれた人たちにはその世界があり
違いを持って生まれたことを不幸だと感じているわけではない
その違いを悪いこととして受け取る側が居て
理解してもらえないというところで始めて
不幸が生まれるんだということを知りました
自閉症の子が親から理解してもらえず癇癪を起し
専門家のところで時間をかけて伝えた
言葉無き心の叫びをあげるシーンでは涙が溢れました
自閉症の特徴などは知っていても
当事者の思いまで知ることはなかったので
このドキュメンタリーは衝撃でした
障害を含め“違い”をアイデンティティと受け取り
親だけでなく周りも理解することが
とても大切なんだと思いました
ドキュメンタリー映画なので
正直好みがわかれてしまうのは否めません
親の愛、他者を想い受け入れるという
とてもシンプルでストレートなメッセージが伝わってくる作品でした
金子みすずさんの詩の一説を思い出しました
「みんなちがってみんないい」
ロングライド試写会にて
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