「ファンタジックなギャンブラーたちが売り!」映画 賭ケグルイ Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンタジックなギャンブラーたちが売り!
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最終ゲームの指名ロシアンルーレットは、なかなか博打感覚に直接響くスリルがあって、ヒリつかせてくれた。あー、ロシアンルーレットと言っても、パートナーを撃てなかったり、殺したりして負けるパターンもある訳だ。
こうした新鮮さが最初からあれば、途中でこの作品はハズレを引いたかなと肩を落とすこともなかった。第1ゲームのダイスも第2ゲームのポーカーも、博打に盛り上がる間もなく、麻雀で言う「卓外作戦」でアッサリ視鬼神真玄が勝ちを得てしまった。
友人が落下死すると言う恐れや、生徒が爆死するリスクが決め手ならば、種目は特にこだわる意味がなくなってしまう。勝者の笑いも、どこか白けてしまった。
視鬼神が二つの感覚(視覚と聴覚とか、触覚と視覚とか)が同時に生じると言う「共感覚」の使い手ならば、多少力技でも、その能力で勝ちきればよかった。
このシネマの原作は知らないけれど、ゲーム展開の少しのワクワクさえあれば、「カイジ」、「嘘喰い」、「ライアーゲーム」ほど強烈でなくても、そこは蛇喰、桃喰、視鬼神、早乙女たちの個性で、シネマとしては乗り切れたと思う。
でも特にヒロイン始め、ギャンブラーたちが皆、ファンタジックで魅力的だから、次回作に大いに期待します。
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