「配役、演技はいいが」映画 賭ケグルイ たーとるねっくさんの映画レビュー(感想・評価)
配役、演技はいいが
原作漫画とドラマ見てますが、キャスティングと若手俳優人のワザとらしい演技は世界観に合っています。
小説版の内容ということで、そちらは未読の為、決勝戦の内容に違和感を感じまくってこの数字に落ちました。
以下納得いかない点(数字間違いや伏線気づけたなかったら恥)
・村雨の行動に正当な理由付けがない。
負けたいなら、代役出なくていいし、準決勝で負ければいい。
歩火やヴィレッジを守るために代役になったのなら勝つ為の行動をするべき
1ターン目ジョーカーで勝てた(確か歩火は1、鈴井が7を出してたとおもうので理想的な勝ち方)し、2ターン目のジョーカーで5か6宣言でも1勝は出来た。
歩火の目的暴露した後心変わりしたとしても、勝ちにも負けにもどちらでも自在にできるはず。
自ら勝とうとしていないのに、歩火の目的分かった時に驚いてるし、
例えば、歩火の本心を曝け出す為にワザとだったり、歩火の狙いに気づいていた上で、夢子と負けた方が勝ちのサシウマ2億以上の勝負をしていたなら分かる。
おそらくは脚本的には
負け(クズどもはクズどものまま、ヴィレッジは守れず)にしても、
勝ち(ヴィレッジは守れるが、クズどもはクズどものまま)にしてもダメ
では引き分けで投票(クズどもが動かなければ負け、クズどもが立ち上がることで勝てる)に賭けて、勝つことでヴィレッジが無くなっても、もう大丈夫という流れにしたかったのだろうが、
村雨が決勝の初めからそのつもりなら、歩火が負けようとすることに動揺することもおかしいし、
歩火の暴露と、夢子の助言(救うor救わない)によって村雨が思いついた結末だとするなら、1ターン目から負けようとする行動がおかしい。
少なくともあのギャンブルの展開や演技で許せるとしたら、
・歩火の目的も知っている(驚くのも演技)
・最初から決勝で引き分けにして、投票でヴィレッジの面々を立ち上がらせるつもり
という流れしか納得できないのだが、
夢子の助言で決心した演技をしたことや、実は村雨の計算通りでしたという展開がなかったことで、只々、監督が撮りたい絵を撮る為だけに都合を合わせた映像に見えてしまった。
自分の見落としなどで、気づけてなかった描写があった場合は恥ずかしいですが...(ネタバレ有りの副音声上映というのもやるそうですが、そこでこの違和感も伏線だったりしますかね? そうするとカメラを止めるな!のロケ地を使ってるのもある意味伏線!?)
小説だと心情の変化とかその辺ちゃんと書いてあるんですかね。
・歩火、会長の下で働きたいなら、勝ちにいって人生計画表で生徒会入ればよくね?
てか、勝ってるし。
せめて、
村雨負かせられない
↓
じゃあ人生計画表で生徒会入りしたい。
↓
会長からお前楽しくない(必要ない)言われる
↓
学校辞める
くらいの絵面は用意して欲しかった。
人生計画表に書いたら生徒会としては叶えなきゃいけないだろうが、会長の冷たい目と冷たい言葉でめちゃくちゃに詰めれば、書く前に心が折れる描写も出来たはず。
まぁ前に会長に負けた時点で頭狂っていたからと言われればせそれまでだが...
ギャンブル物のフィクションなので、ご都合主義はわかるが、せめてその都合に合わせて辻褄合わせだけはしっかりとしてほしい。
話がつまらないとかそういう以前の問題。
ただ元々役者さんの配役と演技を楽しむ作品だと思っているのでそこを評価して星2です。
辻褄さえあってれば個人的には5でもよかったと思うので非常に残念です。
とりあえず、原作となったと聞く小説版を見てみますか。