記憶にございません!のレビュー・感想・評価
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三谷幸喜作品にしては、、、
コメディ要素少なかった気が!
退屈する事なく見れた!
三谷幸喜ならではの豪華俳優陣。
エンドロールに天海祐希でてたけど
どこで出てたかわからなかった。
政治やけど固い感じじゃなくて見やすかった
ディーンフジオカはハマってました!
小池栄子の演技力はなかなか好き。
中井貴一の温厚なイメージが
ちょっと乱暴な首相のイメージに結びつきにくかった。
色々と中途半端な感じが。。(ややネタバレあり)
三谷幸喜作品は今まで一通り全て観てきたが、今回は正直ハズレ感がある。
中井貴一を支える小池栄子とディーン。
まずこの二人の温度差が酷い。
小池栄子は比較的序盤からずっとハイテンションで飛ばしまくるが、ディーンは最初から最後まで全く変化なくクールなディーンのまま。。。
今までの作品故の期待からか、観ていていつディーンがぶっ壊れるのか期待していたが、結局終始冷静なまま。
中井貴一は相変わらず演技は素晴らしかったが、残念だったのは記憶が無くなり、途中から記憶は戻るのだがその部分の描写が曖昧な点。
もちろん曖昧にする理由がラストのネタバレの為にあるわけだが、それにしてもラストも中途半端。正直後付感が凄い。
あの設定なら変な話、最初から記憶が無い「ふり」だけしてれば良かったのでは?と思ってしまう。
今回の作品で個人的に一番びっくりしたのは、草刈正雄のそばにいた秘書?がジャルジャル後藤だった事。なんでだろう、エンドロールまで全く気付かなかった笑
まあ、でも次回作も観るけど。
前作の『ギャラクシー街道』が個人的にあまりに残念だったので、期待と不安混じりで観賞。
ちょこちょこ入る小ネタでは笑い声が漏れることもあったけど、『記憶にございません!』ってタイトルなので、もっと記憶喪失が原因で巻き起こるドタバタ劇かと思ってた。
ハラハラするのは序盤だけで、総理大臣やる!って覚悟してから後はハッピーエンドに向かってひた走るだけ。プチ騒動が起きても難なく解決し過ぎて、国会演説でいつ吉田羊さんのちょっと待ったコールがかかるのか、囲み会見でいつディーン・フジオカさんの再びの裏切りが起きるのか、とかハプニングを予想してたんだけど、そんなこともなくあっさり大団円を迎えてた。
作文の件も、驚きよりこれで“記憶が戻る”という展開もなくなったなとガッカリ…
最後らへんはいつ映画終るのかなと思いながら観てた。
特に映画館で観なくてもよかったし、別に映画じゃなくてもよかったような内容で、予定調和な時代劇だって、もうちょっと捻りを入れてくると思うの。
結局印象に残ったのは、石田ゆり子さんはとても可愛いらしい(特に新聞に載った写真の石田ゆり子さんがお気に入り)ということと、エンドロールを観るまでROLLYさんに全く気付かなかったことぐらい。
総理大臣になりたい子供がまた一人でも…
まさしく本作のタイトルであった前駄作から支持率回復!
これぞ三谷コメディ…いや、映画に掛けて言うなら、三谷内閣!
今回は、記憶にございます!?
前代未聞、史上最低の支持率2.3%の総理大臣、黒田。
ある日、国民の投げた怒りの(?)石が頭にぶつかり、昏倒。
目覚めたら、記憶を失っていて…!
ユニークな設定で、らしさ全開。
SFやってみたい気持ちも分かるが、やはり人には向き不向きってもんがある。
三谷は政界を題材にしたコメディはこれが初…じゃない。
その昔、脚本を手掛けた田村正和主演のTVドラマ『総理と呼ばないで』というのがあった。
政界コメディ、不人気の総理…似通ってる部分もあり、懐かしく思い出した。
(『古畑任三郎』の後で視聴率振るわなかったが、このドラマ覚えている人、居るかなぁ~?)
黒田が病院のベッドで目覚め、ここは何処? 私はだぁれ?…で始まるのが面白い。見てるこっちも黒田と同じ現状に。
徐々に分かってくる“自分”。
どうやら僕は、記憶喪失。
記憶を失う前、僕はこの国の総理大臣だった。
ただの総理大臣じゃなく、“史上最低の”総理大臣。
傲慢、暴言、人を見下し、偉そうな態度…。
国民にはとことん嫌われ、周りからも信頼されておらず。
妻や息子との仲も冷え切っている。
ありとあらゆる酷い言葉で言い表せる事が出来るが、ズバリこの言葉で。
最低のクズ人間。
記憶を失って、それを知って、果たして良かったのか…。
話の展開は誰だって予想出来る。
最低人間だったが、良き人になろうと努力する。
最低内閣を改革し、よりよい政界に。
安直ではあるが、三谷らしい笑いを沢山散りばめ、家族愛などハートフルな要素や現実の政界へのチクチク皮肉や考えさせられるメッセージも込め、心地よくツボを抑えている。
中井貴一の腰低く、あたふたおどおど珍演が笑わせる。
ほんの少しだが、記憶を失う前とは別人のよう。中盤~後半の徐々になっていく理想の好人物。
名コメディアンっぷり、その演じ分けに、よっ大統領!…いや、よっ総理!と声を掛けたくなる。
この国や政治が悪いのは、総理一人の責任なのか…?
総理が悪けりゃ類は友を呼ぶの如く、周りも。
無能、クセ者、腹黒、権力を私利私欲する根源…。
幾らフィクションの映画とは言え、この国大丈夫か!?(※たまたま似通ってるだけで、架空の日本です)
これは一生に一度あるか無いかのチャンスかもしれない。
この国や内閣を、家族との関係を、そして自分自身をやり直せる…。
勿論、容易い事ではない。
それだけ横暴してきた。ないがしろにしてきた。最低だった。
分からない事もいっぱい。無理な事の方が多いかもしれない。
記憶ナシ=真っ白、ゼロからの再スタート。
ほんの少し、出来る事からでもいい。
過ちを認め、間違いを正し、変え、変わっていく…。
そんな実直な姿に感化されてこそ、人。
当初はニヒルでイヤミだった秘書官だが、かつての理想を目指そうと強力し、尽力する。
ディーン・フジオカが巧演。常に総理をサポートする小池栄子も好演。
政界に敵は付き物。“影の総理”である官房長官、草刈正雄も憎々しい存在感。
豪華キャストの個性的でコミカルなアンサンブル。
本当にこういうのが見たかった思わせる、“三谷ワールド”!
…が、
話は面白く飽きさせず進んでいくが、伏線貼られよく練られたストーリー展開ではなく。
笑いもゲラゲラではなくクスクスで、もっと洗練されたストーリー展開で大笑いを期待したら少々物足りないかも。
でも今回はコメディなのはコメディだが、それ以上にメッセージ性やエールこそ感じた。
元々黒田は、総理として素質があったのかもしれない。
やれば出来る。
…いや、これは言い訳に過ぎない。
権力や自分の愚かさや怠惰に溺れ負け、何もしてこなかっただけ。
やる事や問題は山積み。
いい国を目指すって、大変。
改革はこれから。
この描かれ方が良かった。
今度こそ、この黒田総理に期待と希望を持てる。
個人的に、終わり方も良かった。
ある人物の台詞。「総理大臣になりたい」
子供たちがなりたい将来の夢に、総理大臣や政治家が消えて久しい昨今…。
今の子供たちがなりたい将来の夢ランキングの上位に、ユーチューバー。
ユーチューバーって…、大丈夫かこの国!?
それは誰も政治に無関心で、政治家を信用してないって事。
政治家どもよ、重く受け止めろ。
関心を示し、理想を追い求め、なりたいと思わせる子供がまた一人でも。
そんな総理大臣や政界、国を目指して。
リアリティは気にしないコメディ!
リアリティは無いけど、総理が記憶を無くした状態から勉強しつつどんどんそれっぽい振る舞いをしていく過程が兎に角面白い!!
元には戻ってないけど終盤ではぎこちなくも総理っぽく振る舞う姿は逞しくも微笑ましい。
決して現政権批判をする映画では無いので気を楽にして見て欲しいです。
山なく谷なく。
映画の番宣で流れているのを見て、予備知識なしで見に行きましたが、ドキドキすることもなく2時間が終わりました。
見終わって、この映画が三谷幸喜作品だと知って、嘘でしょ?って気分でした。
監督名を聞くと、もっと面白くできる気もするのですが、そうでもなかった。
一箇所だけ、お茶菓子のくだりはクスッとしましたが。
途中から、撮影のしかたが原因なのか、中井貴一が習近平に見えてしまい、ちょっと嫌な気分になったのは個人的な感想です。
三谷映画の復活か
この作品の肝は総理の記憶がいつ戻ったのかということに尽きると思います。
三谷監督はあえてでしょうか?明確にその瞬間を描いていない。だから逆にややこしい。いろんな解釈ができるけど、丸投げしている感じもあります。私個人的にはそれで十分です。
なんだかラジヲの時間や、みんなの家の雰囲気に戻って嬉しいです。ラジヲの時間は本当に好き。
ただ今作、総理というテーマがとても面白いし、楽しみなんですが、どうしてもヒューマンパワーを描けない。多くのエキストラを呼べない。お金の事情なのか、作品に関係しない部分がどうしても垣間見えてしまう。どうしてもシチュエーションコメディになってしまう。そんなんだったら舞台でやればいい。という気持ちが芽生えてしまう。内容が面白いだけに、そんな考えも浮かびます。
けど笑いって映画やドラマで本当に難しいし、演出家によって色が異なるし、編集の仕方でも相当変わるし。
と、いう意味で、三谷監督ってすごいですね。私なんかは興ざめしてしまうところでも周りの老若男女は笑っているし(←これものすごく重要)しっかりウケてる。
誰にでもできることではないなーと尊敬致します。
笑わせてもらいました♪
いやー、十分に楽しまさせてもらいました!前半こそ、方向性の見えないストーリーと、一部の胸やけしそうなクドいキャラクターたちに辟易・・。この作品も、最近の迷走する三谷監督作品か・・と思ったけど、黒田総理が派閥に囚われないクリーンな政治をする決意あたりから、潮目が変わりました。現状を打破しようとする行動が痛快で、総理チームの一体感が楽しく、そして、笑わせようとするポイントがことごとくツボにハマった。常にワクワク感と笑いがあった作品でした。あのアメリカ大統領や、官房長官の辞め方とか、もうちょっとあったでしょという展開もあったけど。
キャストの方々も、絶妙なテンポ、動作、セリフ回しで楽しませてくれた。ディーンフジオカさん、小池栄子さん、田中圭さんや、その他脇の方々いい感じ。中でも、主演の中井貴一さんがピカイチでした。ボケ、ツッコミの間やセリフが最高!めちゃくちゃ笑わせてもらいました。
ただ、辟易するようなクドいキャラクターがいたのも事実。印象的には、三谷作品に古くから出てる出演者にそういう演出が多かったように感じた。他の監督さんんにも言えるけど、お気に入り俳優を毎回使い続けるのって良くないですね。??と思うことが多々あった。作中に総理が言っていた「水は長くその場に留まるといつかは淀む。」まさにこのセリフに尽きると思いました。
最後に、社会の先生の言っていた「子どもたちが憧れる総理になりなさい。そのために総理室が広くて豪華でいいじゃないか。」というセリフ、いい言葉です。この作品で一番印象的でした。
良くも悪くも変わらず
三谷幸喜作品は長らく遠ざかっていましたので
有頂天ホテル以来くらいでした
どうも前作で攻めて(?)かなり評価を落としていた
ぶん安定を求めた無難な作りに感じました
米大統領に木村佳乃など
相変わらずコントのような配役
この人の作品だからと割り切れますが
役者の演技力でどうにかしています
でも相変わらずハゲヅラやでかい福耳などは
安っぽく見えて大嫌いです
なんでこの人って絵を安っぽく
したがるんでしょうね
全体的に気になるのが部分や
意図的にガラケーを使うシーンを入れるなど
三谷作品のファンの中心であろう中高年層に
もはや媚びとも思えるほど配慮している点です
そこまでしなくてもいいでしょうというほど
露骨で、まるで若年層は観るなと言わんばかりです
映画の内容もストーリー的なハラハラ感は
驚くほどなく、政治もあまり絡んでこずあくまで
舞台に過ぎない感じで風刺にもなっていない
あくまで世間の人の政治家へのイメージレベルで
難しさは全くないです
それだけにいつもの三谷作品と変わらないな
という印象しか持てませんでした
石が当たってどうなったこうなったという
肝心の部分もあやふやに終わっていきます
何にも残らないのです
まあでもこの人の映画って毎度こんな感じ
かもしれませんね
本当に笑えるブラックジョーク!
三谷幸喜監督の作品が好きで鑑賞しました。
広告もさることながら、多くのキャスト方々が出演されるので、とても楽しみでした。
率直に言って、期待以上の面白さでした。
私にとって、三谷幸喜監督作品は有頂天ホテルや清須会議等が印象に残っているので、いい意味での非現実的なドタバタ感で終わるのか。と思っていたからです。
いざ鑑賞してみると、清廉潔白でいることの難しさと憧れ、それを政治家に当てはめることは大変だと思いました。
それと、ちょっぴりの家族愛要素があり、とても楽しくみることのできたブラックジョークのある映画でした。
安定の三谷作品だからこそ、ハードルはどうしても上げてしまいますw
予告編で気になってたのと、観た人の評判も高いので観賞しました。
で、感想はと言うと面白いです。
特に設定が上手い。良くまとまってるし、三谷テイストが満載で小ネタも多数。
いろんなモノを微妙にズラしていくのがなんか心地良くて、琴線にフワッと定期的に触れてくる。
ただ、面白いけど、ちょっと観る前からハードルを上げ過ぎてしまったので、あんまり上げ過ぎない方が良かったかなw
おもしろ楽しい邦画作品の監督と言うと、三谷幸喜監督と宮藤官九郎監督が頭に浮かびますが、三谷幸喜監督は全体的に構成や作り込みが上手いのでなんとなく安心して観ていられる感じはあります。
国民支持率が史上最低の総理大臣が演説中の投石で記憶を失ってしまい、生まれ変わるかの様に良い総理大臣になっていくと言うのが大まかなあらすじですが、最初に書くとそれなりにツッコミどころはあります。
・足を引っ張りあいの政治の世界で他の政党とかの黒田総理に取って替わる的なライバル議員はいないのか~とか
・妻と秘書の不倫がバレて、素直に謝ったからと言って、そんなに国民があっさりと納得するのか~とか
・ディーン・フジオカさん演じる秘書の井坂の心変わり早くない~とか
・百鬼夜行的な政治の世界ってもっとドロドロしてると思うのに、そんなに割りとあっさりなのか~とか
と、まぁ いろいろありますが、三谷幸喜作品は基本的に愛がそこはかとなくあって、悪人であっても何処か憎めない所があるのが救いと言うか、心地好いのですが、上記の部分の辺りをもう少し丁重に描いてても良かったかなと。
特に記憶を無くしてからの黒田総理は割りと謝れば、今までのギャップでなんか許される感じがしなくもないので惜しい。
それぐらいよく謝る。ちょっと謝り過ぎw
特にツッコミたいのは、石が当たって、記憶を無くして、借りてきた猫の様におとなしくなったけど、途中から実は記憶が戻ってたので、これを機会に良い総理大臣になろうと思ったラストのオチ。
で、あれば黒田総理のもっと素の良い人部分とか、実は記憶が戻ってからこそのブラック黒田の部分の怖さを見せつける様な場面が欲しかったかな。
記憶を無くしてから出る良い人部分と言う事は、根っこの部分は実は良い人で何故あんなに自暴自棄的に暴言と悪態をつく様になったのかの件りは必要かなと。
そうする事で悔い改める前の悪態をついてた時の葛藤が理解できて、より善人モードを応援出来た。
そうしないとただの二重人格みたいになってしまいます。
全体の作り込みや細かい部分のさりげない演技なんかは流石三谷作品と思う所が多々ありなので、気になる点を細かくは書きましたが、個人的見解の余談ですがw、楽しめる邦画作品の最高的な監督は伊丹十三監督で、三谷作品もそれに近いぐらいの期待値はあるからこその苦言であると思って頂ければ幸いです。
キャストの役者陣は流石の一言で痒い所まで手が届く布陣は安定感抜群で安心感がありあり。
中井貴一さんの良い人っぷりはハマってます。でもやっぱりワルワルの中井貴一がもっと見たかったなぁw
個人的に良かったのは小池栄子さんと斉藤由貴さん。
小池栄子さんの安定感はかなり凄いです。
安心して観ていられました。
斉藤由貴さんは以前も良いなぁと思ってましたが、なんかあのスキャンダルから一皮剥けた感じw
のほほんとした雰囲気は以前と変わらずですが、なんか良い感じでクセになる様な良いアクセント。
いろんなツッコミもそうですが、総理に「アレ」と言われて出した、チョコバナナとキムチには笑いましたw
ROLLYさんと川平慈英さんは観賞中は気付きませんでしたw
今の政治を皮肉ってる所が多々ありですが、軽く笑い通せて、それでいて政治家としての窮屈さも感じられる。
劇中に子供たちの将来の夢に“総理大臣になりたい”と言う子供は殆どいないと言うのは冷静に考えれば寂しいし、もっと懸念しなければいけない事。
大変な世界だからこそ、やりがいもあるし、夢もある。夢がなければ憧れになれない。
総理の広い部屋に持て余し気味であっても佐藤浩市さん演じるフリーライターの古都が“これぐらいの広さでないと憧れは持てない”と言うのは正論かと。
国民の税金で賄われている言えど、だからと言って、切り詰め過ぎても憧れにならない。
使う所に使わなくて、使わなくてよい物に使っていているからこその今の政治の失落かと思うので、国民は楽しく観れても、政治家の皆様はこの作品を観て、改めて襟を正して頂きたいと思います!
楽しく観れる作品である事は間違いありませんが、個人的には過度なハードルは上げずに、豪華なキャストに痒い所に手が届いた演技を楽しむのが良いかとw
なんだかんだ言いましたが、結構お薦めではありますw
まあまあ、かな?
好評なのを知って、観てきました。
んー、面白いところも結構あるけど
間(ま)がありすぎて、物足りない感じする。
誰もスマホじゃないし、あれ?
いつの間にか記憶が戻ってたの?
期待したほどでもなかったかなー。
三谷幸喜ではなく、中井貴一が面白い。
最近はちょっと三谷幸喜を避けていたところがあって、今回も目当ての映画までの時間合わせのつもりで、ほんの思い付きで観ることにしたのだけれど、なんだかんだでやっぱり三谷幸喜は面白いなと、普通に思わされた。
いや、今回の映画に関して言えば、三谷幸喜が面白いというよりもひたすら中井貴一が面白かった。絶対アドリブ満載だっただろうことが想像つく彼の喜劇演技が終始面白く、「記憶を失った総理大臣」というお題で中井貴一が楽しんでいるようなそんな印象さえ受けた。
一方で、三谷幸喜が狙いすまして仕掛けた笑いに関してはどこか上滑りを感じないでもなく、中井貴一の演技が三谷幸喜の脚本を喰っていたように感じられた。
政治家のお馴染みの答弁「記憶にございません」から発想を飛ばして本当に記憶を失った悪徳政治家を主人公にした喜劇、という三谷幸喜の着想の素晴らしさは流石だと思うのだけれど、ただそこから描かれる物語が、悪徳総理が改心して正しい政治を取り戻す、という「いい話」風に持って行ってしまうのが、なんとも平凡だなと思わずにいられなかった。着想と設定は最高だけど、そこからの話は実はかなり凡庸。
とはいえ映画館は笑いの渦で、やや年齢層の高めな笑い声がよく響いていました。でもそれも少しわかるなと言う気がした。全体的に古臭いというか、なんだか話が現代っぽくないというか・・・。
それがこの映画の時代背景に依るところなのか(登場人物全員ガラケー問題?)、あえて狙ったことなのか、単純に三谷幸喜の感覚が古くなったのかは分からないけれど、俗にいう「M3・F3層」向けの匂いが漂っていて、どうも私にはしっくり来ないのを感じていた。
前までは三谷幸喜大好きだったんですけどね。前妻の女優さんと別れたあたりからなんかね。それでいて今作で石田ゆり子の役名を「聡子」にして、中井貴一に復縁の台詞を言わせる気持ち悪さったらね。なんでわざわざ「聡」のつく名前にしたか。無意識にしたって気持ち悪いです。ここが引っかかったのって、私だけか・・・?
フフってなる作品
畳み掛けるような展開というものではないのですが、所々笑えて妙にいい話で、見終わったあとにモヤッとしない、見やすい作品です。
結局支持率はあまり変化しない辺り、妙にリアリティを感じたり、
登場人物が皆ガラケーなところにこだわりを感じました。
期待ほどではなかった
三谷作品であり、喜劇であり、最後は必ずハッピーエンドで終わる。 というのは頭に入れた状態で見ていたが、正直がっかりした。
1番の要因は、ところどころに入る小ネタが私のツボに入らなかったからだろう。喜劇を笑えないのなら魅力は半減だ。笑う人もいたので、単に自分の感性の問題だったと思う。
残念だったのは、話があまりにも読めすぎる事だ。勧善懲悪モノであるため致し方無い部分もあるが、それでいいのかと何度も突っ込んでしまうくらい雑に感じた。三権分立を教わる総理や、公務員の秘書がいる総理夫人みたいな安い皮肉も正直うんざりしたし、むしろ暴君と化した総理が荒々しく国会を駆け抜けるような話にしてくれれば良かったとさえ思った。
ストーリーは残念だったが、配役はよかったし、名優を揃えただけあり演技も素晴らしかった。役者を観に行くならば悪い映画ではないだろう。
感動は無いけど面白かった。
ストーリーが面白い。
中井貴一いい味出してる。
ディーンフジオカはいつみてもカッコいい。
佐藤浩一さすがの演技だった。彼のシーンは映画を見てるという事を忘れるくらい。
田中圭は可愛い。
小池栄子も演技上手だし。
1つ残念だったのが、アメリカ大統領は白人使った方が良かったんじゃ。
木村佳乃の英語が今ひとつ、アメリカンになれてなかった。
とはいえ、ちょこちょこ笑えていい映画でした。
適当に
面白かったけど、笑いをこらえて腹筋が痛くなる内容ではありませんでした。
関係ないけど、そんなに面白いか?というようなシーンで度々、隣の人が不必要に大声を出して笑っており、白けました。笑うのは良いけど、温度差があることも理解して欲しかった。
コメディーだし、細かいところはどうでも良いけど、だったら、最後に支持率ぐらいは上げても良かったのでは?
そして、正気に戻ることをもっと明確にした方が良かったと思った。
たぶん、フライパンで殴られた時に戻った?
まあ、出演者も豪華で、それなりに楽しかったので、別に文句はないけど、期待以上ではなかったのは事実では?
楽しい映画
ストーリに起伏が少なく、憎々しい悪役も居ない。時系列も錯綜しない。スナック菓子感覚で観れる。
大きく笑うことは無いし、クスクスとも笑わない。ニヤニヤしながら上映時間が終わる感じ。
観て損はしないが、値段分の元が取れたかは微妙なところ。
作中で一番しこりとして残ったのは
吉田羊以外全員が記憶喪失前の総理の人格を全否定しているところ。本人さえも。
人格及び人格形成の経験をあまりにも蔑ろにしていて、チョット苦手だった。コメディなんだから、って事なんだろうけどね。
改革するならまずは自分から
記憶をなくす事で、新しい自分として生まれ変わる事ができた総理。
結論、途中で記憶は戻ってたらしいけど新しく生まれ変わりたい自分にとっては都合が良かった。
この話は別に政界じゃなくてもいい。自分に置き換えて観ることができるのも楽しみの一つだ。
世の中と大きいところまでいかなくても、自分の周りの環境を変えたい事は生きていればいくらかあるだろう。
そういう時自ずとまずは周りの環境を変えようとしがちだが、一番早いのは自分を変える事なんだよね。
自分が変わる事で周りも自然と変わり、結果環境を少しずつ変える事ができるんだと改めて感じさせてくれた作品。
同時に自分を変えるってのは中々難しいこと。この作品内の総理は記憶喪失を盾に自分を変える事ができたから良かったものの、中々人は自分を変える事ができない。
そこにはプライドだったりしがらみからくるんだろうけど、まぁこの作品通りまではいかないにしても、自分が変わる事は周囲からしたは慣れたら案外同調してくれるもんであって、人を変えるよりかは自分を変えるほうがよっぽど楽なんだよね。
まぁそんな感じでのほほんと笑いもありながら観賞する事ができた。
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