ラストレターのレビュー・感想・評価
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多分、
昔、ラブレターを見た時、とても凄いモノを観たと思った。何か、奇抜な展開と言うワケではないが、何かが琴線に触れた。以後、LD、DVD、BDとメディアが変わるたびに買い換えて来た。 それとは別の世界、別の時間軸の話だが基本に有るものは同じ。 この二つの作品を観ると、多分、岩井俊二って若い時に、誰か大切な人を失ったのかなぁと感じてしまう。 撮り方は如何にも岩井俊二的な映像。ナチュラルな自然な美しさ。 最初、神木隆之介が大人になったら、福山雅治?と思ったが、観ると不思議に違和感が無かった。乙坂と言うキャラクターを監督が二人に落としこめたのか。福山雅治の演技がもう少し・・・とは思うが。 広瀬すずは良い時と悪い時の差が激しいけど、今回は良い時が来たようだった。 中山美穂が出た時、思わず画面に向かって「おいっ!」ってツッコミで、その後すぐに豊川悦司が出た時は笑ってしまったし、酒井美紀や柏原崇は出ないのかな?と待ち構えてしまった。(中山美穂の妊婦はチョット引いたけど) 庵野、本来の仕事しろ。
文通による展開なのに滑るように進む
このデジタル化著しい昨今、手紙による文通が紡いでいく内容に妙に吸い込まれた。 自身は年賀状もろくに書かない身であるから、たわいもない内容で手紙を出すなど考えもつかない。 松たか子の夫が庵野監督ってのが少々不可思議。 その庵野監督がイラスト書いてるのに、絵は本人が書いたもんじゃないし(多分、鶴田謙二って人の絵) 松たか子に色好いラインが入って、怒る庵野監督は面白い。 そりゃ怒るわな、同窓会に行って姉の死亡を伝えに行って、男からライン来たら浮気と思うわ。怒ってボルゾイ二匹も飼って、嫁に世話しろとか散歩量半端なさそう…、すんごい嫉妬深くて笑う。 スマホ水没からの文通の風情は伝わるし、事情から住所を教えられず、姉と偽る松たか子とその叔母を偽る娘森七菜…が送る手紙。 人の恋慕の思いとは複雑で面白い。 トヨエツの阿藤の胡散臭い説教が良かった。 端から見たら「何言ってんだ」なんだけど、当たってるだけにウムムとしか言えない。
キャスト凄し。
そうそうたるメンバー。神木隆之介と広瀬すず。高校生役は若干無理があったけど、やっぱり彼ら以外に考えられない。ラブレターに引き続き中山美穂とトヨエツのコンビが出てきたのは嬉しかった。役柄は全然違うんだけど。母が若き頃を子供役が演じるって安易な感じするけど、このストーリーにはそうである必然があったと思う。無理あるけど。手紙なんかいつ以来書いてないだろう。この時代だからこそしみる。 でも、二人のストーリーはかなり気になった。どうして別れたのかが分からなくてもやもや。
透明感溢れる二人の少女
最初は松たか子がお姉さんと間違われるとか、はぁ?って感じだし、福山も冴えない感じが気持ち悪いし、失敗したかもって思ってた。 でも二人の少女がそれを忘れさせてくれる。 違うタイプの二人だけどそれぞれ眩しい程の少女らしさが癒しをくれる。 一番納得してしまったのは豊川悦史のキャスティング。 幸せになんかしてくれなさそうなのに、女が惹かれてしまう怪しい魅力を完全に醸し出していた。
見逃した方、観るなら今(スイカとセミ)ですよ❗️
岩井俊二作品を初めて鑑賞しました。 映画公開前に原作を読んだら、こじつけ的な設定に対して不自然な印象が強く、なんとなく気勢をそがれた感じのまま、映画館へ行きそびれてました。 でも、見逃さずに済んで良かった。 そんな素敵な作品でした。 裕里の「いくらなんでも…」という常識外れの振る舞いも、謎のDV男の阿藤のキャラクター(いかがわしさや未咲が惹かれてしまった魅力の一端)も、松たか子さんと豊川悦司さんの力でさほど違和感を覚えることなく見れました。これなら、後で冷静に振り返っていちいち粗探しなんかする必要ないし、そういう映画作りをしたこと、岩井監督の映像美と役者さんの力を見事に引き出したことを素直に受け止めるだけで十分でした。 それだけでも凄いのに、広瀬すずさんと森七菜さんコンビの初々しさ、可憐さ、無理に捕まえたらすぐに弱ってしまう蝶々のような脆さや儚げな仕草や表情。 なんてことしてくれるんですか、と言いたくなるほど魅力的でした。おかげで福山さんと神木さんがただの引き立て役になってしまいました。 原作本の解説に、『おそらく岩井俊二というのはひとつのジャンルである』と書いてありましたが、はい、その通りですね、と今なら大いに納得できます。 旬の女優さんの魅力を輝かせる手腕、という意味ではウッディ・アレン(最近ではエマ・ストーンやエル・ファニングが印象に残ってます)のようでもあります。 静かで絵画的な映像美の岩井監督。 皮肉やウイットに富んだ速射砲のような会話の中でいく通りもの表情を引き出すアレン監督。 手法はまったく違いますけど。 拙宅(というより拙部屋ですが)の近くでもセミが長梅雨の鬱憤を晴らすかのように鳴きまくっているこの8月のタイミングで観たのも、良かったです。 縁側のスイカ🍉食べたかったなぁ。
ナチュラル
しっかりした構成だが心打たれたりはしなかった。 出演者の演技力に脱帽。 凄いナチュラル。 小説家を題材・手紙のやり取りなど文学の香りが強い作品だが 映画の演出はしっかり本物の映画になっている。 内容的には素晴らしい作品だ。 主人公?の死をテーマにしているが初夏の爽やかなテイストで さっぱりした仕上がりになっている。
森七菜が主役に思えた
松たか子の高校時代と松たか子の子ども役の2役を演じた森七菜の存在感が光った。 広瀬すずがお姉さん役で出てたけど、妹役の森七菜の方がキラキラしてた。 神木隆之介や福山雅治も出てるが脇役っぽい。
いい映画だと思うが、今一つ
全体としてはよく作られている。 「ラストレター」はこれであったのか、という最後との落としどころは、個人的には釈然としない。それは、未咲の個性が浮かび上がってこないことや、それゆえ未咲と鮎美の個性のコントラストが判然としないことも背景としてあると思う。 一方で、裕里と颯香のキャラクターは精緻に表現されている。演じた俳優陣は見事。 宮城県城下町の情景は、平成3年当時もいまも美しい。作者のこの地域への愛情が込められている。 とくに前半にいくつかある、「それはありえないだろ」からくる笑いも、いい意味でこの作品の個性になっている。 ・全体としての構成も悪くない。いい映画だと思うが、岩井俊二監督作品として期待していただけに、★2.5~3位か。
過去とのリンク
過去とリンクする物語は自分は好きなんだと思う。岩井俊二と言えばラブレターが大好きだった。なので、豊川悦司と中山美穂がでてきた時には思わず声がでそうになった。 森七菜の透明感と広瀬すずの圧倒的感素晴らしかった。福山さんの冴えない感じもよかった。(学生時代が神木くんで、何故と思ったけど府に落ちた)映像がキラキラしてて美しかったです 全体的に好きな作品です。
深い愛の物語
高校の同窓会で初恋の人未咲と会った乙坂。 そのミサキは、妹の裕里であるとすぐにわかった乙坂。 乙坂と裕里は文通をして昔のことを話し合った。 乙坂は、未咲がどうなったかを裕里から聞き、高校を訪れた。 そして、未咲のことをちゃんと区切りをつけ。前に進んでいこうとしていくという内容だった。 話の前半、広瀬さんと森さんが違う役で出てくるので、どっちが昔で現在なのか分かりにくかった。 母の未咲のことを思い続けてくれている人がいるなんて鮎美としてはうれしかっただろうなと思います。
良い、けど普通
ツッコミ所はそれなりにあるけど 全体的に纏まってると思う すんなり観れた 岩井作品ってのと 松たか子目的のおっさんでしたが 旦那がちょっとな… それで★半分減らしました 映像の美しさは相変わらず 福山雅治は色男を上手く消せてたんではなかろうか Love Letterの二人 豊川はまぁ良いが 中山美穂はね…劣化が激しくてなんか切なくなりました なんだかねぇ、Love Letterの頃の美しさが素晴らしかっただけになぁ…
これって、日本郵政のステマ映画なんでしょうか。
最後のエンドロールを観た限り、日本郵政からお金は出ていない雰囲気ではありましたが、なんだかひたすら郵便屋さんが行ったり来たりする映画で、郵送に掛かる日程を考慮すると成り立たないストーリーではないかとハラハラしちゃいました。 有名俳優をゴチャッと集めてきて作った作品であるものの、一人二役の役柄が二組もあり、観ている側として混乱します。 その上に、一人二役のうち一人と勘違いされるもう一人とかが出てきたりして、いやいやこれが小説ならアリかも知れませんが、映像でこれをやっちゃオシマイでしょう、という感じでした。 なんか、登場人物が底意地悪い人たちが多くて、観ていてとっても淋しくつまらなく、後味の悪い映画でした。
なんで庵野?小室?
何を配慮してんの!広瀬すず、がんばっていい演技してんのに!邪魔すんな!監督もしてんのに、自分で解かれよ!!庵野!下手。新ゴジラ、大好きです! 中山美穂、演技良かったけど、監督作品で、ラブレター被るから、違う人が、良かったかな。トヨエツの駄目さがハマってた、かな。
ラストレターの朗読が美しい
高校時代の姉妹と同級生の男子の恋。仙台での思い出。20年以上過ぎたいま思い返される。高校時代に交わしたラブレターの数々とその男子が大人になって書いた小説。全体的に瑞々しい映像。最後の場面に盛り上がっていく展開。シーンごとに盛り上がる場面でさっと切り替わるカットのリズム。岩井俊二ワールドの純文学的な映画でした。特に、ラストレターとも形容したくなる最後の朗読の展開から地方の風景に切り替わる瑞々しさは美しい。
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