ラストレターのレビュー・感想・評価
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とてもとても美しい映画
ドローン多用のカット。自分には刺さらなかった。
自分には刺さらなかった。
ストーリーとは少し別のところ。
ドローンを利用した"上から俯瞰するカット"の多用。
これが自分はダメだった。
自分の嗜好も影響している。
自分の場合、"地上から美しい山なり空なりを見上げる"のが好きな人間であり、
上から見下ろす視点が"ノイズ"に映ってしまったのだ。
杜の都・仙台を描くツールとしてのドローン使用ですが。
自分には"ノイズ"で、
ストーリーに入り込む前に邪魔になってしまったようです。
だって、人は地上を歩く生き物だから。
悲しい出来事があったとしても、
それを受け入れて前を向いて歩く。
その視点は普通の人の"目の高さ"で
あってほしかった。
そう思います。
まぁ、私個人はダメでした。…ということで。
君にまだずっと恋してる!
会いたい人も死んだと思えば…
かわいさに打ち抜かれた
「かわいい」映画でした。
岩井俊二さんらしいリリカルでロマンチックで、どこかノスタルジーに溢れた作品。
ある意味『LOVE LETTER』のアンサーみたいな内容ではあるのだが、そんなことは横に置いておいて、とにかくかわいい。
かわいいポイントを列挙!
1.ボルゾイがかわいい
2.庵野秀明がかわいい
3.広瀬すずがかわいい
4.森七菜がかわいい
5.松たかこがかわいい
6.背景にあるイラストが鶴田謙二でかわいい
奥行きのある名作
言葉が大切に扱われる映画である。話された言葉、紙に書かれた言葉。日本語の言葉、英語の言葉。言葉選びはとても大事で、例えばこの作品では「重い」という言葉が上手に使われるシーンがある。「あなたの親切は却って迷惑です」と言うと身も蓋もないが「あなたの親切は私には少し重いのです」と言えば、親切は有り難いがこちらにとっては負担でもあることを伝えられる。「迷惑」と「重い」とでは言葉の攻撃力が異なるのだ。
言葉を大切にする登場人物の中で、言葉に頓着しない代表として庵野秀明演じる漫画家を登場させることで、言葉の選び方を対比させたのではないかと思う。それと仲多賀井高校という名前。これは実在なのか洒落なのか、それともふざけているのか解らないままだが、高校の名称としては印象的であることは確かだ。宮城県には多賀神社や多賀城市があるから何か関係があるのかもしれない。二頭のボルゾイの名前はボルとゾイに聞こえた。言葉を大切にするとともに言葉遊びをしているところに余裕があり、観客の気持ちをニュートラルにしてくれる。自然体で観ていられるのだ。
広瀬川をはじめとする仙台の美しい風景が物語の背景となる。時期としてはおそらく七夕まつりが終わった頃だろう。祭りの後の微妙に気だるい気分と夏真っ盛りのうるさいほどの自然とがぶつかる狭間をストーリーが静かに進んでいく。ショパンの有名な練習曲が流れ続けているような、観ていてとても心地のいい作品である。穏やかな水の流れに漂うように映画の時間が過ぎていく。
広瀬すずが進化したと感じた作品でもある。一人二役の美咲と鮎美とで僅かに表情や声のトーンを変えていて、幸せな少女時代を過ごした美咲とそうではなかった鮎美との違いを浮き上がらせる。この困難な演技を広瀬すずは楽々とこなしているように見えた。大変な集中力だ。
手紙を中心に、優しい言葉、真実の言葉が縦横無尽に行き交う。ひとつひとつのシーンがとても大事に丁寧に作られているのが解る。飾らず、誇張もせず、嘘もつかず、ただ朴訥に正直に発せられた言葉が記憶を呼び覚まし、その時の感情も呼び起こす。涙が自然に溢れ、遺影がぼやける。少女たちとおじさんのシーンだ。年を経た乙坂鏡史郎が慟哭を心の中にしまい込んで、ただ静かに泣いているシーンには心を敲たれた。福山雅治は役者である。
どんなに酷い男だろうと思っていた阿藤が豊悦で少しホッとした。意外なことにこの男さえも真実を語る。一体何があったのか。
もう一度観てみたい気もするし、一度きりの鑑賞を大切にしたい気もする。色々な仕掛けがあるように思ったが、それらを明らかにしても映画の深みが増すわけでもない。予備知識なしで鑑賞するべき作品だ。ハラハラと泣けて、時々クスッとできる。悲惨な部分はすべて観客の想像に任せ、作品として可愛らしくまとめた印象だが、見せるところと見せないところの二重構造になっている。奥行きのある名作である。
日本映画史上、最高のビジュアル強者
ひたすらに絵面が美しい。
陽光が煌めく自然の中で広瀬すずと森七菜のキャミソールワンピ…こんなにも美しく尊い映像があるのかと。
カメラ性能とか撮影技術はもちろんだけど、圧倒的に役者自身が美しい。
広瀬すずこんなに演技の上手い人だったっけ。ちょっと前まではルックス偏重の芸能人枠だったけど今はもう一流俳優だと思う。
森七菜はPopteenモデルみたいな立ち振る舞い。役者としてはまだ若い。松たか子の若い頃役(顔の骨格的に無理あるだろとかは考えないようにしよう)なので、松たか子が森七菜に合わせて少し変な面白い子を演じようとしているのが面白い。
福山雅治も凄く格好いい。本来の溢れでる色気や魅力を隠しつつ、「優しくていい人だけど男としては見れないかも」と言われるタイプの優男を巧く演じている。
ちなみに福山の実年齢は1969年生まれの50歳⁈なんだそりゃ。あり得るのかこんなこと。
福山の役とは対照的に、ガタイが良く危険で得体の知れない感じがする悪そうな男、でも色気をプンプン醸し出してくる豊川悦司。そりゃ若い女なら当然こっちを選ぶよね。そういう生き物だから。はぁ…すごい配役だ。
それから独特の深い雰囲気をもった女性の役者、誰だろう?とわからなかったけどスタッフロールを見てようやく気づいた中山美穂。うわっ!えっ⁉︎すごいな…って。
映像に惚れ惚れして、脚本も演出もよかったし、ラストシーンもあぁ…本当にそうだったねってなる。高校生のときには考えても見なかったけど、大人になってから振り返るとそうだったんだなって。
だからこそ、最後の『ラストレター』としてこれからを生きる娘にあのメッセージを送りたかったんだなと。
嫉妬に翻弄される2人
男の幻想
森七菜ちゃんの透明感がすごい!
映像、台詞、音楽、全てが岩井節全開
あとで気づいたけど木内みどりさんの遺作か。 田舎できくセミの鳴き声...
岩井俊二監督の作品は眠くなる
2020年劇場鑑賞3作品目
決してつまらないわけじゃない
駄作とまではいえない
心地良くて眠くなる
岩井俊二監督作品の独特のリズムと映像音楽が眠気を誘う
主要な出演者は福山雅治松たか子広瀬すず森七菜神木隆之介豊川悦司中山美穂と新旧美男美女ばかり
夏服の広瀬すずと森七菜はいいね
これだけ観ても冬より夏の方が好きだ
地元の動物病院でボルゾイと対面したことあるけどびっくりしちゃった
犬というより小型の馬だね
うちの犬なんかその場でウンコとおしっこ漏らしちゃった
さとう宗幸が出ていたので宮城県なんだなと実感する
庵野秀明を起用した意図がわからない
1人だけ文士劇
素人のわりにはいいんじゃない
亡くなった木内みどりさんがここにも出演
ラストレターが遺作か
岩井ワールドに肩まで浸かりました。
眩しい初恋はいつまでも輝いている
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