「初々しいキスと高校生カップルに」スパイダーマン ファー・フロム・ホーム うにたん♪(人手不足の業種はつらい)さんの映画レビュー(感想・評価)
初々しいキスと高校生カップルに
あてられっぱなし。
親愛なる隣人レベルのヒーローからアイアンマンを超えるヒーローを目指しつつ、高校生感覚のモヤモヤも見せつけられるので、観始めた時は「どんな拷問だコレは?」だったがジェイク・ギレンホールがズルいヴィランで登場すると物語は一変し、一気にアベンジャーズの世界へとリンクした。指パッチン現象も“やり過ぎだろ”とは思う。
今作のミステリオがもっと容赦無用の狂った悪役なら良かったが、心のネジ曲がった欲のある大人に見えて、悪役としてはちと物足りない感じがした。
映画やドラマでヒーローが当たり前に描かれ、雨の後の竹の子のように増えた昨今、この作品がエポックメイキングな作品にはならないが、過去のスパイダーマンの信奉者でない限り、アベンジャーズの歴史を紡ぐ作品として必要とされていくだろう。
作品のラストはある意味衝撃的でヒーローの正体を強制的に明かすのは反則的で恐ろしい。
そう言う意味では次回作品を期待するが、指パッチンでネタの引き出しを増やし商業的な展開はしやすいが、タイトルを並べられても、見る順番から始まり、ファンにだけ分かるネタとか、ファンの為だけの作品になっていきそう。
ヒーロー映画はすでに飽和状態なだけに作品世界だけでなく『アイアンマン』に代わる皆が憧れるヒーローが必要な時がきたようだ。
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