「アフターマスにして新たなる出発」スパイダーマン ファー・フロム・ホーム バスト・ラーさんの映画レビュー(感想・評価)
アフターマスにして新たなる出発
スパイダーマンの敵役といったら?ヴエノム、グリーンゴブリン、ドックオック…
正直ミステリオって一段下がりますよね
エンドゲームの後にミステリオがヴィランでこれだけのものを作ってっていうのがそれだけで凄い
ミステリオにギレンホール起用したのもMCUならではの盤外戦術かも、普通一回限りの悪役にあんな大物使うか!?もしかすると本当にこの世界のミステリオは味方なのかも…みたいな、これも金に糸目をつけないディズニー帝国にしかできない、クワバラクワバラ
スパイダーマンはこれまで何回か実写映画化しているけど個人的には一番コミック版に近いイメージ、アベンジャーズに参加することで年上の先輩ヒーローに囲まれることでティーンエイジャー感も強まるし、単体ヒーローでは限界があるスパイディ特有の戦闘中の軽口も自然だ、今シリーズで叔父さんとの死別をやっていなかったのもトニースタークを代わりに持ってくるためだったか、
そのトニーとの死別からどう立ち直るかが今作のテーマだが、一番のハイライトはやはり新しいスーツを作るシーンだろう、ハッピーがかけたAC/DCをツェッペリンなんてとぼけたことを言いながらスーツを作るピーターがハッピーにはトニーと重なる(おとぼけヒーローはアイアンマンの特徴でもある)
MCUは男の子のためのディズニー映画の側面を持っていると思う、ディズニーが作品作りで一貫していることに、“映像と音楽の美しい調和”がある、プリンセスが突然歌い出しても何の疑問も抱かないように、MCUの作品に流れるBGMはその世界で実際に鳴り響いている、トニーのカーステレオから、宇宙船のコックピットから、あるいはスターロードの鼻歌かもしれない、
今の子供たちはアベンジャーズと一緒に、ゴキゲンな懐メロを聞いて大きくなる、羨ましい限りだ