「今までにないヴィランが何より魅力!」スパイダーマン ファー・フロム・ホーム カトソラさんの映画レビュー(感想・評価)
今までにないヴィランが何より魅力!
スパイダーマン ファー・フロム・ホーム【IMAX 3D】
鑑賞日 2019 6/28【IMAX 3D】、7/7【IMAX 3D】
前作である「スパイダーマン ホームカミング」が個人的に少し微妙で物足りないと感じていたので少し不安だったが「アベンジャーズ エンドゲーム」後の話ということでとても楽しみにしていた。結果本作は前作よりも圧倒的にスパイダーマン映画としても面白かったし、今までのMCU作品と少し異質で素晴らしい作品だった。まず、本作の1番の魅力は間違いなくヴィランのジェイク・ギレンホール演じるミステリオだと思う。クエンティン・ベック=ミステリオは1人の人間としてはスパイダーマンには到底かなわないのだが、スタークインダストリーズ社のドローンを利用した「ミステリオ」というキャラクターは頭脳的にも物理的にもスパイダーマンと同格、またはそれ以上のものだったと感じた。全てが幻影のヴィランは過去のMCU作品には無くて新鮮味があり、とても面白かった。またヴィランとなった動機がトニー・スタークだというのも面白い。トム・ホランド演じるピーター・パーカー=スパイダーマンも前作同様キャラクターとして最高だし、今作でのゼンデイヤ演じるMJへの恋も面白かった。ピーターが「アイアンマンの後継者」として苦悩し、葛藤し、成長するのも、新たなスーツを作るときにジョン・ファブロー演じるハッピーがトニー・スタークに重ね合せるシーンも感動。終始よくできた素晴らしいヒーロー映画だった。