劇場公開日 2019年11月8日

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「アイル・ビー・ノット・バック」ターミネーター ニュー・フェイト takaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0アイル・ビー・ノット・バック

2019年11月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今までの続編はなんだったの?と言いたくなる
2の正式続編という名目のシリーズ累計6作目。

だが時系列は3にあたるというよくわからない売り方。
つまり3作目にあたる時系列は2作あるわけで…。

今までの続編の中でも異彩を放つのが
シリーズ1作目から主人公だったサラ・コナー役の
リンダ・ハミルトンが復帰したこと。

さすがに30年近く経過してるので、シュワちゃん含め
みなさん高齢になられました。

さて問題の今作ですが、「もう戻らなくていい!」と
言いたくなる既視感漂う真新しさやオリジナリティ皆無な内容。
強化人間のグレースは確かに魅力的。
でも敵がT-1000のような液体金属タイプ。(何方かと言えば3のT-Xに近い)
この手の敵の倒し方は毎回ほぼ同じ。

未来から送られてくるターミネーターや彼からの脅威を防ぐナイト的な存在も
送られてくる理由は「守る」「殺す」だけ。

同じ設定に縛られないと作れない作品なら
もうT-2を完成系としてほっといて欲しいとファンは思うでしょう。
別の言い方をすれば他の類似作品を作れば作るほど
T-2の輝きがさらに再確認され評価が上がる。

古くは「オズの魔法使」近年では「ET」など名作は続編やリメイクも
決してされることなくあの時代の製作陣とキャストだからこそ作り得た作品だった。
よそ者が決して踏み入れてはならない聖域に存在する作品だからこそ、
誰の手にも染められることなく今に至っている。

「T-2」がまさにそういった作品の究極の位置に存在していたが故、
どんな技術やキャスト、製作陣を用いても蛇足の一言で片付けられてしまうのです。

シュワちゃんもT-800を演じるのはラストと言っていたように
この作品で稼ぎたいという作品に対して愛のない資本主義に魂を奪われた人たちは
何か別のコンテンツを命を注いで作るという努力をしていただきたい。

taka