「熱いターミネーター映画」ターミネーター ニュー・フェイト りんたろさんの映画レビュー(感想・評価)
熱いターミネーター映画
シュワちゃんが出てきて暴れてくれるだけで往年のターミネーターファンは大喜びです。
シリーズはドラマを除けば全部見てるけど、3,4,ジェネシスのストーリーはあまり覚えてない。
3,4の評価が悪く、ジェネシスでリブートからの新3部作が始まると思いきやそれもコケて、満を辞して正統続編なる今回の映画が公開した。
いよいよ失敗は許されないぞ。
1作目を除いて、ターミネーターの映画は基本的にターミネーター同士の熱い肉弾戦。タイマン。
しかし今回は、いつものシュワちゃんに加え、未来から来た強化人間、そしてもはや人外と化したサラコナー、という超人揃い。
サラコナーなんて、普通の映画なら立派な主人公クラスの強さです。
彼らが組んで最強格のターミネーターと戦う。
この、チーム戦というのは意外にも珍しいのでは?
アクションは非常に激しく見応えあり。ラストバトルも手に汗握る展開で、熱いターミネーターが帰ってきた。
だがね、やはりT2を超えることはできないんですよ。
この映画が悪いわけではないんだ。ただ、もう物理的に不可能なんです。
思い出というのは美化されるもので、時が経てば経つほどに、T2への想いは膨らむばかり。
いくらシュワちゃんが映画に再登場しても、あの頃、ジョンコナーと絆を深め父親的存在になり、地獄で会おうぜベイビーと言った、あの個体は、溶鉱炉で溶けて永遠に復活はしないんです。
それだけは揺るがない。
今のシュワちゃんも機械ならざる行動を見せるが、どうしても冷めて見てしまう自分がいるのは確かです。
繰り返すけど、この映画は非常に面白いです。とてもよく出来ていると思う。
だからこの評価には是非誇りを持って欲しい。
北米の評価が悪いのは残念です。笑