「【そして、重い運命を背負う事を決心した女性が新たに降誕した。】」ターミネーター ニュー・フェイト NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【そして、重い運命を背負う事を決心した女性が新たに降誕した。】
T2から早や28年・・・。
T-800もサラ・コナーも外見上は歳を取った。観ている側も同じ。
だが、冒頭の激しいカーアクションで過ぎ去った時をしばし忘れる。ティム・ミラー監督のスピード感が冴え渡るVFX映像に魅入られる。
REV-9の粘着質で執拗なストーカーのような姿に苛立ちつつ、新たに登場したグレース(マッケンジー・デイビス)の美しき女闘士の姿に肩入れしていく。
序盤、子羊の様だったダニー(ナタリア・レイエス)が徐々に自らの運命を受け入れ、毅然とした表情になっていく様が良い。
ジェームズ・キャメロンの得意技、自己犠牲のヒロイズムも後半、効いている。
果たして、ターミネーターシリーズは迷走の果て、新章に突入していくのだろうか。
その可能性を確かに感じられる作品である。
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