「『正当な2の続編』は、ハードル上げすぎじゃない?」ターミネーター ニュー・フェイト 家路さんの映画レビュー(感想・評価)
『正当な2の続編』は、ハードル上げすぎじゃない?
感想】
『正当な2の続編』と、高を括った本作。
サラ・コーナー役のリンダ・ハミルトンがシリーズ回帰という事と、ジェームズ・キャメロンが製作に回帰する事も話題となり、1年前から楽しみを募らせてました。
………。観終えたあと、ひと言で云うなら『そう来たか!』でした。
レジェンド、ターミネーターファミリーと、ニューメンバーの“世代交代”をも、感じられました。
というのも、冒頭で、あっさり未来の抵抗軍のリーダーになるはずだったジョン・コナーが、ターミネーター(シュワちゃん)によって殺されてしまいます。
(2作目で、ジョンを守り抜き後、溶鉱炉に身を投げたT‐800の死。無駄死にじゃない?)。
今回、エドワード・ファーロングも、シリーズ復帰と噂され、期待してましたが、出番は在りません!
少年ジョンは、CGで描かれてました。
新シリーズに、過去の遺産は切って棄ててしまおう!と、序盤から強気な始まり始まり。
そんな新たなターミネーター(本作)のメインに活躍するのは、女性兵士グレースと、新たな 護られ役(未来の救世主)、ダニー。
強化型人間。(4作目のマーカス・ライトの設定のパクリ?)
ただし、薬を射たないとヘナヘナに…。
なんか、この設定、鳥山明先生の『ドクタースランプ』に登場するアラレちゃんや、オボッチマンくんのようです
グレースを演じたのは、マッケンジー・デイヴィス。お綺麗な女優さんでした。
敵は、新型ターミネーター“REV‐9”。
2体に分裂出来る液体金属ってヤツですが、真新しさは全く有りませんでした。分裂以外は『ジェニシス』の敵と全く同じ。。
演じたのは、ガブリエル・ルナ。
どうしても2作目の敵を演じたロバート・パトリックと比較してしまうんですが、オーラ(キャラ)が薄い!!
もう少し悪人面(冷酷面)の俳優さんを選択出来なかったんでしょうか……。
そして、シュワちゃん(T‐101型)。
やっぱりシリーズに居るのと居ないとでは、違いますね!
パンフでは、T‐800と紹介されてますが、劇中で自分をT‐101型と言っていたと思うのですが、私の観間違いでしょうか…(?)
出番は、中盤くらいからでしたが、確り存在感がありました!
回想シーンでは、若かりし日のシュワちゃんもCGで、描かれてます。
しかし! “何故サイボーグが老けてしまうのか?”は、劇中で説明なし。
『ジェニシス』の説明通りなのでしょうかね。(結局、過去作頼り…)
人間社会で、家族を養っているターミネーター(カールおじさん)。排泄や食事等は、どうやってバレずに22年も過ごしてたんでしょう…(苦笑)
そして、今作の一番良かった点と言ったら、やっぱりサラ(リンダ・ハミルトン)の復活でしょうね!
番宣で、ネタバレされてた為、興奮も半減でしたが、登場シーンでは感動してしまいました!
『ジョンを失い、写真すら残ってない。顔すら忘れかけている…』と、哀しげに訴えるシーンはグッときました。
ん………。
ターミネーター『3』、『4』、『ジェニシス』を無かった事に出来る程、本作が逸品だったかと言われると、そうでも無かったように思えます。
少し、期待値を上げすぎていたのかも解りませんが。。
そもそも、【正当な2の続編】とハードルを上げすぎているのが原因かと。
ド派手なアクションには、満足でしたが、細かな設定やストーリーに、突っ込み処 満載な作品でした。
高く見積もっても60点かなぁ。
最近、シリーズ3~4を見直したのですが、『ニューフェイト』ならば、『4』の方が良作です。