「子役の女の子の佇まいが凄いんですが…」ごっこ マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
子役の女の子の佇まいが凄いんですが…
観賞した方が高評価なので、観賞しました。
感想は個人的にはまあまあ。
引きこもりの中年男性が虐待を受けたとおぼしき女の子を連れ出し(誘拐)、不器用ながらも親子ごっこをしていく中で本当の親子になっていくお話。
いろんな何故?があって、正直分かりにくい所も多々あり。
特にヨヨ子が虫取りに行った際に変態昆虫マニアに誘拐されたきっかけのくだりが自分的には分からず、何処に閉じ込められた場所が分かる場面があったかな?と言うのを考えていましたが、やっぱり分からず。
※追記 bloodtrail様より、この事件のきっかけになるシーンを教えて頂きまして、思い出しました。
bloodtrail様。ありがとうございます。
また、エンドロールの川谷絵音さんの主題歌の歌詞が所々文字で出てくるのは変に深読みしてしまいましたw
圧巻はヨヨ子役の平尾菜々花ちゃんの佇まい。最初は言葉少なめの気難しい女の子でしたが、存在感が凄くて、言葉少なめがかえって台詞の意味の重さを出してました。
「八日目の蝉」や「万引き家族」の様に誘拐をきっかけに、血が繋がらないながらも次第に本当の家族(親子)の様に昇華されていくお話で、親になる人物は不器用な生き方をしていくと言うのはお決まりのパターンではありますが、万引き家族よりも先に制作されて先に公開される予定がいろんな事が重なって、一時はお蔵入りになりかけて、やっと公開された訳ですが、テーマがカンヌで賞を取った、万引き家族と同じなのが貧乏クジを引いた感じがあって、先にどちらを観たかで感想はかなり変わるのではないかなと思います。
18歳になったヨヨ子を演じている千眼美子さんは清水富美加時代に撮影に参加しているので、クレジットでも清水富美加で明記されていますが、この作品のキャンペーンを含めて、メディアの露出は殆ど無く、腫れ物を触る様な扱いは些か仕方がないかなぁと思いながらも、演技に関しては良い女優さんだなぁと思いました。どうしても宗教が絡むと扱いづらいのは分かりますが、演技を見ると良い役者さんだと言うのは分かるので、勿体ないですね。
作品の傾向として、どうしても暗くなりがちになるのは仕方がないかなぁと思いながらも、暗いのは些か苦手なので、この評価になりましたが、個人的な評価の1つとして捉えて頂ければ幸いです。
監禁場所の件。
パパやんは、ヨヨ子のBB弾の中に「客」と書いてあるものを見つけた。以前、廃品回収の「客」として「ガラスの昆虫ケースや虫かご」を出しに来た「客」が居た。ヨヨ子は虫取りに行く場所を「パパやんも行ったことある場所やで」と言っていた。だから、監禁した男と場所が分かった。ですよ!