劇場公開日 2021年3月5日

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「なんとも荒唐無稽!」太陽は動かない 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0なんとも荒唐無稽!

2022年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

AN通信(日本の諜報機関)+韓国+中国スパイが暗躍するアクション
2021年。監督:羽住英一郎。原作:吉田修一。
ドラマは楽しみに観てました。
WOWWOWのドラマで、上巻・中巻・下巻で4時間半。
見応えがありました。
(人間が描けてました。特に安藤政信のエピソードが強烈に心に響きました。)

劇場版のこの映画もまあまあ楽しめましたが、
ブルガリア・ロケを中心に、中国のカタマラン砂漠や香港にロケしたアクション大作!!
ミッション・インポッシブルの向こうを張りたいのでしょうが、
やや脚本の繋がりが雑ですね。

ストーリーの繋がりが分かりにくくて、
「その辺ご想像で補って下さい」って感じです。
想像して話をつなげる作業を強いられますね(笑)

一番の目玉は、AN通信の記者(実はスパイ)の鷹野一彦(藤原竜也)や田岡亮一(竹内涼真)の胸にはICチップが埋め込まれていて、24時間毎に暗証番号とパスワードを入力しないと、爆破され抹消されるのです。
(つまり爆死、殺されます!)

この設定は衝撃的で面白い。
ただアクションの点で、アレっという、端折った点多かったですね。
ブルガリアのソフィア駅からロシアへ向かう列車。
太陽光発電の新技術の権威の小田部教授がロシアと手を結ぶために乗車している。
阻止するために鷹野と田岡が陸橋から列車の上に飛び乗る。
次のシーンは車内です。屋根から車内への移動が見事に割愛されている。
えーっ、どうやって車内へ?

カタマラン砂漠上空を飛行していた鷹野と田岡。
尾翼を銃撃されて墜落しそう。
次のシーンでは輸送機の中・・・とか、そういうの多かったですよ。

鷹野の4歳の時の母親からの虐待シーン。
これは身につまされ、必要なエピソードでしたが、
(高校時代の鷹野(日向亘)と友人の柳勇次(加藤清史郎)のシーンとか必要あったかなぁ・・・)
全体を観て、ドラマのように、藤原竜也と竹内涼真が生かされていない感じを受けました。

少なくともバディムービーなら、少しはコミカルな会話とか、絡みとかほしいですよね。
藤原竜也一人が売りなら、トム・クルーズの輝きがほしいですよねー(笑)
と言うわけで、今ひとつ物足りなかったです。

琥珀糖
R41さんのコメント
2024年6月23日

おはようございます。
胸の爆弾だけが理解できなかったです。
あれがなければ面白くないと思ったのでしょうが、どうにも理解しにくい点でした。
娯楽作品としては良かったです。

R41