「藤原竜也×竹内涼真のタッグキャラがドラマより濃い」太陽は動かない ニンフィア好きさんの映画レビュー(感想・評価)
藤原竜也×竹内涼真のタッグキャラがドラマより濃い
WOWOWのドラマに引き続き映画化した「太陽は動かない」。ドラマでもなかなかのストーリーやアクションシーンも満載でしたが、映画になったらアクションの過激さ&迫力が増しました。藤原竜也演じる主人公・鷹野の悲しき過去も交えつつ、最初からエンジン全開のアクション映画です。
韓国の女優、ハン・ヒョジュと同じく韓国の俳優、ピョン・ヨハンが出演しており、二人ともキャラ的に
すごいハマリ役です。鷹野との戦闘シーンや駆け引きをするところがカッコよかったです。最初のアクションシーンを観てからもうすでに面白くなる予感はありましたが、ヒョジュとヨハンがさらにストーリーとしての良さを引き立ててくれました。
アクションももちろん見所ですが、もう一つの注目点として主人公の鷹野の過去があります。佐藤浩市演じる風間の指示で田岡と共にミッションをこなしていく鷹野ですが、彼の子ども時代を知ると胸のざわつきを覚えました。おそらく自分だったら絶対に大人になるまで生きていられないです。そして、子どもの時死のうとした鷹野を助け出す時に風間が言った言葉。ネタバレになるのでここでは書きませんが、この言葉は誰が聞いても心に刺さるでしょう。僕は今、うつ病みたく心の傷を抱えながら生きています。何度も死のうと考えたこともありました。でも、風間の言葉を聞いて少し気持ちが楽になった気がします。映画から受ける影響というのは、思っている以上に強いです。つらくても、これから頑張って生きていく勇気をもらえました。
さらに、今作の主題歌である「泡」。「白日」が大ヒットとなったKing Gnuが歌っています。MVも映画公開の時期に公開されましたが、最初の部分を聞くだけでかなり曲の世界観に引き込まれそうです。King Gnuの楽曲の中でもかなり独特な曲想と世界観になっています。サビの部分も注目です。そして、「MOZU」「暗殺教室」「海猿」といった人気シリーズを手掛けた羽住英一郎が監督を務めており、今作でもとても迫力のある素晴らしいアクションを見せてくれました。実際羽住監督の映画も好きなので、これからも期待したいと思います。
ちなみにですが、僕の名前も本作の主人公と同じ鷹野です