永遠の門 ゴッホの見た未来のレビュー・感想・評価
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良い演技を潰す映画・・・
ゴッホの事は昔ゴッホ展で作品を見て何点か知ってる程度、あと自殺した事、生前評価されてなかった事くらいか。
予告編で見たウィレム・デフォーの演技に惹かれて観賞するも、手振れや接写を多様するカメラがウザく、ゴッホの色彩感覚溢れる映像美も全く無く、ただただ売れなく惨めで迫害され、精神を病む孤独なゴッホを延々と見されられる2時間になった。
せっかくウィレム・デフォーや他の俳優達が素晴らしい演技をしているのに、作品つくりを間違って監督だけが自分に酔っている裸の王様的な映画と言ったらいいだろうか。
史実を改変してるのは映画を見終わっていろいろ調べていて分かったのだが、大地真央が「あんた、そこに愛はあるんか?」とツッコミをいれそうなくらい、愛の無い改変だろう。
演技以外全く見るところの無い、そんなガッカリ映画でした。
デフォー様の芝居は憑依!
ウィリアムデフォーはさすが。
画面が見難い
ゴッホの心情やらを映像にして見せたかったのだろうけどとにかく画面がブレているシーンが多いし、画面の下1/3がボヤけている様な感じにしていて涙で前が見えない様な感じに似ています。しっかり見ていると酔いそうな感じです。
それと出来れば英語ではなくて全編フランス語にして欲しかったですね。手紙の音読はフランス語なのに。
内容についてはゴーギャンと出会ってから死ぬまでの話なので画家としては後半生、良く知っているゴッホの絵からになります。
伝記物?とは言え牧師から色々あって画家に転身し…から始まって無いのでちょっとと思わなくも無いですが、全部入れると4時間越えになりそうなので、まあこんな所なのかな。
俳優さんは本物のゴッホっぽいイメージですね。なかなかいい演技だと思います。
絵のモデルも出てくるしゴッホの絵を少しでも知っているとクスッとします。
んー
太陽の黄金
あんたは何を描く?
残された多くの手紙によって、すでにその生涯がよく知られているゴッホ。で、見終えた後の感想は、だから何が言いたいの?だった。まるで彼の人生をおさらいしたようなあらすじなのだ。だから細部が雑で、味気ない。入門編としての映画なのか、たまに撮るとそこそこ客が入るからなのか。そんなことしか発想が出てこない。
とにかく、寄りすぎのカメラワークに酔う。たぶん、ネガティブな感想はそのせいだ。
ゴーギャンにとってアルル時代のゴッホは、同棲中のメンヘラ女子のようなもの。メンドクサイ。こちら側にそう思わせないように作らないと、映画としては物足りなさしか残らない。
唯一、「天使は悲しむ者のそばにいる」の言葉が心に残った。まるで、苦しむ者にこそ阿弥陀様は救済の手を差しのべる「悪人正機」のよう。
太陽の画家が見続けた、永遠の風景
フィンセントが見ていたものは
肉眼が捉えたものでも、幻影でもない。
画家が見たのは、
太陽のフィルターを通した、
いのちの輝き。永遠の煌めき。
けして色褪せない、覚めない夢…
寄りのカメラでゴッホの主観を描き
引きのカメラでまわりの客観を描く
今、洋画で流行りの手法ではありますが
わたし個人としてはあまり好みではありません。が、
本作にかぎっては好意的に機能していたと思いました!
自身も画家であるジュリアン・シュナーベル監督の
審美眼が創り出すルックの美しさに目を見張る。
『ゴッホ映画』には欠かせない、言い換えれば
『ゴッホの画家人生』を語るうえには欠かせない
弟・テオやゴーギャンの描き方、
フィンセントを快く思ってない人物たちの態度も含めて
定石通りではありますが…
でも!エンドロールの“フランス語”での、
つまりはゴーギャンのモノローグが、
美術史的にも意義のある作品に仕上げている!
と、わたしは思いました♪
西洋絵画に興味がおありの方、
美術館でゴッホ作品にふれて知識を深めたい方にはおすすめ!
既存のゴッホファン、美術ファンには
少々退屈な展開かもしれませんが、
モティーフの人物、風景をみつける楽しみは十分に味わえます!
ゴッホの人生は収穫期ではなく種まき期である
ゴッホは被害者?
ゴッホが見ていた世界に寄り添って描こうとした映画なのだろうか?
それにしてはゴッホから見えていたであろう美しい自然の描写がカメラのせいもあって、感銘を受けなかった。
また、ゴッホの狂人としての側面を、ゴッホが悪いのではなく、周囲に貶められた存在として描いている点が興味深い。監督はゴッホ上げをしたかったのだろうか?
ジュリアン・シュナーベルが好き
何かが足りない
ウィレム・デフォーの演技が素晴らしく、まさにゴッホそのもの。
ただ、狂気を孕んだ天才芸術家の人生を描くのですから、もっとハチャメチャに、“普通”の観客では理解出来ずに置いてきぼりにしてしまうような演出も必要だったかと思うのですが。
また、孤高の天才ゆえに愛(神とでも人とでも)を求め続けたゴッホなのですから、その最愛の弟・テオとの幼少期からの絆の部分は省いてはいけない、必要不可欠なもののはず。
そして、“友人”ゴーギャンとの複雑な関係性や出会いと別れの描き方があっさりと浅すぎるため、その他大勢の一人みたいになってしまい……。
ゴッホの本当の孤独を表現しきれていないと思います。
これならテレビの特集番組とかで、ウィレム・デフォーに再現ドラマをやってもらったほうが、よりゴッホを感じられるのではないでしょうか。
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