劇場公開日 2019年11月8日

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永遠の門 ゴッホの見た未来のレビュー・感想・評価

全106件中、21~40件目を表示

3.5その瞳に映る永遠の未来を描き続ける

2020年8月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

歴史上最も有名もしくは偉大な画家は?…と問われたら、おそらく多くの人がゴッホと答えるだろう。
しかしゴッホが、生前は評価されず、死後評価されたのはよく知られている。
不運であり悲劇の天才画家。
そんなゴッホの晩年を、『潜水服は蝶の夢を見る』のジュリアン・シュナーベルが描く。

シュナーベル自身画家でもある為、芸術家としての視点、風格ある芸術作品ではあるが、意外や正攻法の演出。
芸術家の苦悩を描いた作品と言うと凡人には分からぬ作品が多いが、思ってた以上に見れた。

本作でヴェネチア国際映画祭男優賞受賞、オスカーノミネートはサプライズと言われたウィレム・デフォー。
が、ここ最近の絶好調ぶりも納得の、ゴッホの苦悩を体現した円熟の名演は文句ナシに素晴らしい。
マッツ・ミケルセン演じる牧師との対談シーンは本作のハイライトとも言えよう。

もう一つ目を奪われるは、映像の美しさ。
特に南フランスの自然、太陽光…。
今なら所謂“映える”だが、画家ならこの風景を画に描きたいと思わずにいられないだろう。
きっと映像の全てが、ゴッホが見た世界なのだろう。
(時々手持ちカメラで画面が激しく揺れるが…)

この南フランスの地で、一心不乱に画を描き続ける。
例え理解されなくとも、子供に邪魔されモデルを頼んだ女性に変態扱いされようとも。
何故そこまでして没頭し続けるのか…?
信仰心も深く、画は神から与えられた才能と答えるが、真の答えは一つ。
自分は画を描く事しか出来ない。それ以外は何も出来ない。
だからこだわるように…いや、追い求めるかのように、執着するかのように、画を描き続ける。

そしてそれが皮肉にも自分を苦しめる。
繊細なタッチや筆遣いこそ評価された時代に於いて、ゴッホは真逆。
何度も塗りたぐり、一筆で描き、ゴツゴツとした油絵。
今でこそゴッホの代名詞とでも言うべき手法だが、当時は同志ゴーギャンにも否定された。
自分の画は何を描き、何を追い求めているのか…?
芸術家の苦悩というのは一旦泥沼にハマると、抜け出せなくなる。
自ら耳を切る奇行、周囲から変人の目で見られ、次第に精神を病み、幾度も入院…。
そう決め付けるのは容易い。
孤高の芸術家という肩書きはカッコいい。
しかしその実は…、
それほど繊細なのだ。
開幕のナレーションこそ、ゴッホの本心なのかもしれない。
孤独。だからより一層、謎に包まれた死が悲しく思える。

この世界に、映った瞳に、ゴッホは何を見たのか…?
悲しみ、苦しみだけではあるまい。
でなければ、あんなにも素晴らしい画は描けない。
ゴッホが見たもの。それは…
今だけではなく、見据えた未来。
不運の画家、悲劇の画家…。
が、誰よりも永遠の未来を描き続けた、天才画家。

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近大

5.0ゴッホだ

2020年7月29日
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鑑賞方法:DVD/BD
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maru

2.5未来の人々のために神は僕を画家にした

2020年7月26日
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shimo

3.0美しいが

2020年7月20日
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映像は美しかった

ウィリアムデフォーはゴッホに似せていたが、話は長くて面白くなかった

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yuyu

3.5警報発表、仕事早退、劇場へ。ゴッホ特集、二本立て一本目。 名前しか...

2020年7月14日
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鑑賞方法:映画館

警報発表、仕事早退、劇場へ。ゴッホ特集、二本立て一本目。
名前しか知らないゴッホ、勉強になった。
寂しがり屋?狂人?衝撃、耳切り事件。そしてこれまた衝撃の最期。
衝撃部分は食い入るように見たが、以外がやや退屈。確かに映像は美しいが、芸術センスのない私には辛かった。何度か首がカクンとなりました。
ウィレム・デフォーは完璧でした。

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はむひろみ

3.0色彩が印象的なアート映画

2020年7月13日
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悲しい

知的

マッツ・ミケルセン目当てで見たので、美麗なカソック姿が大画面で見れて満足です。

ストーリーはとにかく辛い。誰もが知っている天才の、ドブに落ちた犬の様な人生。絵を描くより他に才能はないのに描いても描いても何にもうまくいかない。別に人生投げている訳でも無いのに。

個人的には揺れる画面より、後半の下半分が濡れたような画面の方が不安感が大きかった。絵のモデルになった登場人物もすごく似ているので、あっあの人!絵で見た!!と楽しめるのが見どころですかね。

南フランスの草原を枯れ草を足で掻き分けながら進むシーンは、草の匂いもしてきそうな臨場感です。その圧倒的に美しい自然もゴッホの心を癒してくれなかったのが悲しい。

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kibi

3.0あまりにもゴッホらしいので、かえって嘘くさく感じてしまった

2020年7月7日
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主役がゴッホそのもののような見栄えでした、本人を知らないけど。
映像と展開がゴッホの絵みたいでした、あんまりカメラを揺らしたりぼかしたりするので若干気持ち悪くなった。
酔っ払って耳を切る人はゴッホだけかもしれませんが、酔っ払って指を切る人はニュースでよく見ます、ジョーニーデップもその一人です。
昔、ゴッホの模写をしたらコンクールで賞をもらった思い出があります、味をしめてピカソの模写をしたら先生に怒られたけど。
帳簿にデッサンしてたなら、他のものでもしてたのでしょうね、でも、デッサンはそんなに上手だとは思わなかった、専門家には響くのでしょうか。
ピストルの件は想像でしょうね、でも、ゴッホがピストルを入手するとは考えられないので、物取りか何かに殺されたのだとは思いますが。
総じて、既視感が強くて、数分で飽きてしまい、最後まで観るのが苦痛ではありました、でも、主役は本当に似てるな、観た夜に夢に出てきたほどです。

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アサシンⅡ

3.0昔のゴッホ映画の最後

2020年6月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

知的

ゴッホ 最期の手紙、の最後は確か撃たれたのか自殺なのか分からず、でも拳銃は見当たらなかったから他殺か...?自殺か他殺か不明である...みたいなので終わってたような🤔

今回のラストはエンディングの説明で他殺だったとはっきりしたから新しく発見されたのかな

ゴッホとゴーギャンの友情✨
ゴーギャンの映画も観たくなった

テトとゴッホの絆、、
テオはお金がないにも関わらず兄に仕送りを続けた、、
テオは兄さんは偉大な画家だよ、と。
テオのゴッホへの愛情はほんとに深いなあ

前に笑コラで世界の有名人のお墓をめぐる人の半生を取材してたのをみて、テオとゴッホのお墓は隣同士でツタの葉が一面にあるのをみて、ツタの葉の意味はなんだったかな、一生一緒にいる、だったかな
それみたとき私も泣けた💦💦

その人の名前なんだったかな、、半月なんたらやったっけ、、カジポンマルコ残月だった

ゴッホが死んでテオを後を追うように亡くなったとか、、、

ゴッホの一生をもっと知りたくなった

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HY

3.5この画家を呼ぶのに天才という言葉は果たしてふさわしいものなのか。そんな想いが頭に浮かびました。心の内側が伝わってくる作品です。

2020年2月11日
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もりのいぶき

3.5美しかった。

2020年1月11日
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鑑賞方法:映画館

 知ってはいたけどゴッホの人生つらい。生きてるうちは全然売れなかった。
救いは弟のテオが居てくれたこと。いや絵を書くことそのものが,この,いわゆる
普通の世界からはじかれたこの人を支えてくれてた。

 オスカー・アイザックやマッツ・ミケルセンが出てるって知らなかったから,
ビックリしつつもお得感あり。主役・ゴッホのウィレム・デフォーも久し振りに見たな。
プラトーンを思い出しました。

 ゴッホ目線で進む映画。映像は美しい。フランスの美しき野山を堪能できます。

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テレサ姉

3.5デフォーの魅力

2019年12月29日
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デフォーの生身の人間を等身大に表現する自然な見事な演技が最大の魅力だ。
かつての等身大の人間イエスを演じた映画を彷彿させる。
ゴッホには本当にゴッホの絵のように、この世界が見えたのに違いない。

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十二滝わたる

2.0何にフォーカスしているのか

2019年12月28日
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鑑賞方法:映画館

物理的にカメラがを無駄に揺らしている意図も、結局ゴッホの何を見せたかったのかもよくわからない。
この監督の勝手な解釈の結果なのか。
これがフィクションだと想定したら、デフォーの純真な眼差しは、人生のすべてを絵に捧げた男として完璧だった。

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chibirock

3.0耳はどうなった?

2019年12月24日
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寝られる

 今までゴッホ関係の映画では『炎の人ゴッホ』(1956)、『ゴッホ最期の手紙』(2017)くらいしか観てませんが、ともかく生前には評価されずに死後になって絵が評価されるようになった画家としか認識してません。そして耳を自分で切ったという狂気、「ひまわり」がバブル期に約60億円で売却された事実。

 なんだか最後には耳が元通りになってたような気がして、再生するんか~?などと感じてしまった。ちょっと時系列もわからなかったのが残念。その中でもマッツ・ミケルセン演ずる聖職者とのやりとりで概要がわかり、ゴッホの心の中を垣間見た感じがした。

 最期には撃たれたにもかかわらず、少年たちが罪に問われるとして黙ったまま死を迎えることになる優しさに驚いた。定説では自殺。しかし、銃の暴発によって誤射されたとする説も有力になっているという。

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kossy

4.0身体から湧き上がるゴッホの心情、共感

2019年12月15日
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何かを描く際のゴッホの心情や信念に共感覚え、思いを共感し会える友人関係や、傍観者の冷たい視線浴びせられた切ない心境に痛感、胸に突き刺さった
ピアノの躍動感溢れるBGM背景に、身体全身で湧き上がる感情を想いのまま表現していて、アカデミー賞にノミネートされたウィレム・デフォーの演技に圧倒された

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Noriko

2.0言いたいことが?

2019年12月8日
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ゴッホが生前は評価されず、不遇の人生だったストーリー、一般的な。
今更、映画でみせられても、、、。

しかし、ここ50年、印象派が偏重され過ぎ。公園で、いまだに、モネ風の油絵、描いている人とか。

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寅

4.5銃弾を受けた日まで絵を描いていた

2019年12月3日
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DOGLOVER AKIKO

0.5ごめんね

2019年12月2日
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またぞう

2.5#105 なるべく後ろの席で

2019年12月1日
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鑑賞方法:映画館

観てください。映画の日でめちゃ混みで1列めで観たから顔がドアップなシーンが多くて辛かったです。
ゴッホの死因とか弟に養ってもらってたとか知らないことが多かったのでそれは良かった。
さらにセリフがゆっくりで綺麗な話が多いのでドアップの字幕を観なくても楽しめる部分は良かったかも。
絵を堪能したい方はともかく後ろの席で❣️

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chicarica

2.5気持ち悪くなる揺れ

2019年11月29日
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始まりから画面が揺れ続ける。
ゴッホの視線?を意識しているのか。しかし人間は走っていても、脳で認識する外部の映像は揺れない。揺れないように脳で調整している。外部を認識するために。
必要以上の揺れ演出が私には受け入れられなかった。
だいぶ今までのゴッホの生い立ちと違った解釈をしているようで、これを史実と解釈するのは違うだろう。監督の解釈?なのだろう。
ただ画面から南仏の明るい陽光を感じることは出来なかった。
また、画面半分下がボケているのも何を意味するのかわからなかった。眼鏡をかけてはいないがゴッホは眼病を患っていたのか。
デフォーは歳が違うがゴッホが描く自画像のようで適役なのだろう。
神と自分を重ねるのはいただけないが、最後まで世間に受け入れられなかった“天賦の才“を持つ人の悲しい半生をこの監督の解釈で描いた映画。

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myzkk

4.0“僕に見えるものをみんなに見せてあげる”- V・f・Gogh

2019年11月27日
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鑑賞方法:映画館

映画が始まってからずっと頭に浮かんでいたのは「何故人間は絵を描くのだろう」ということ。「人間」はともかく何故ゴッホは描くのだろう、何故あの様な絵を描くのだろうということに映画は迫っていく。それと、私の子供の頃から時々頭を掠めていた「果たして人は同じ光景を見ているのだろうか。共通幻想として見えていると思いたがっているだけではないのか」という疑問が思い出されてくる(個人的に)。
asylumでのマッツ・マケルセン扮する神父とゴッホとの間に交わされる会話の豊潤さは凄い、しみじみと余韻が残る名シーンだ。ウィリアム・デフォー好演。受ける、マッツ・マケルセンも見事。自分の目に写る世界の、自然の真実・力を彼独自の絵で後世に残すことだけを考えて描き続けた1画家の物語。「本当の花の方が一般人には美しいかも知れない。でもそれはいつか枯れてしまう。でも僕の描いた絵の中の花はいつまでも色褪せない。じゃあ、私も描いてもらおうかしら。若さを残して貰らうために。もっと若くもかけるよ。それはフェはじゃないわ」…

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もーさん