「これが島流しってやつですかい?観るのに覚悟が必要。」ナイチンゲール miloさんの映画レビュー(感想・評価)
これが島流しってやつですかい?観るのに覚悟が必要。
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VODのサムネから、なんかホラーかな?と思って鑑賞。
と思ったら、
1820年代イギリス統治下のタスマニア島、島流しにされたアイルランド囚人の話だった。
限られた素材(場所・道具・人物)の劇は好きなので楽しめた。
内容は重ため。
画面スタンダードサイズで始終閉塞感が味わえる。ずっと息苦しい。
VODで観ちゃったけど、劇場で観たらもっと体感できたな~…
そんな中で話が進んでいくので
常に最悪の展開を予想してしまって辛くなった。(画面サイズの弊害w)
人の命には優劣がないよね。
この監督は「ババドック」もそうだったけど母親というか、女性の描き方が上手だと思う。
クレアが時に涙したり弱さを見せながらも先に進んで行く姿が
一人の人間の強さ(兵士でもない、ただの女性)として描かれていてよかった。
人が感情を手放したら、それは人間ではなくなるから
放棄しないことが彼女の抵抗だったと考えるとうまく収まっていると思う。
同じく島流しムービー(?)として松坂慶子主演の「るにん」って映画を思い出したが
こっちの「ナイチンゲール」の方は
エンドロール中に観客を戸惑わせる終わり方(いい方向・映画的意思表示)で、
それがまた映画、って感じでよき!
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