「退廃芸術」ある画家の数奇な運命 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
退廃芸術
1932年ドレスデン生まれのドイツ人画家、ゲルハルト・リヒターの1966年までの人生。
芸術的センスを持った血筋に生まれた主人公。
幼い頃に叔母が統合失調症で連れて行かれ、って断種とか、ホント胸クソ悪いし更には!!!
一度診断されたら、もうOUTだったのでしょうね。
彼女の名前にも特段触れないし、そこからは特筆すべきことが余りない若者の出会いと恋と…ってエリーパパ!?
色々と制約のある東か自由な西か、堅実に生きるタイプの主人公じゃないし、そりゃ西に行きたいわな。からのベルリンの壁が出来る前にギリギリ西へ。
流れているドラマ自体はつまらなくはないし、テンポも悪くないのでみていられたけれど、30歳を前に学生を続ける主人公の悩み的なものも少しはあるものの余り深くは描かれず。
白いカンバスを払拭したところは痛快だったけど、何で知っていたのでしょう?意図したものではなく偶々?まあ、若干間違っているし、偶々なのでしょうね。
主人公がどうのってことではないけれど、芸術って何でしょうかね…溢れ出るものか、アイデアか、少なくとも奇をてらえば芸術って訳ではないよね。って理屈を捏ねてる時点で自分はセンス無いの確定ですね。
ゲルハルト・リヒターを知らないし、現代美術はもとより芸術が良くわからない自分にはこの作品の良さが理解出来なかった。
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