女王陛下のお気に入りのレビュー・感想・評価
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ブラックコメディ監督が描く、英国版“大奥”
女王陛下の奪い合い
女優の演技は見事だが?
イギリス版大奥と言っていい歴史映画。脚本、主演、助演女優
の演技は見事でなるほどアカデミー賞にノミネートされても
納得できる。どうすればアン王女に気にいられるか。レディサラと
アビゲイルの駆け引きは見応えがあったし、アン王女のように
権力を握った女王の苦悩も肌で感じ観て良かった。ただ、私は
3.5点にしたのは監督のこの映画で観客に伝えたい事がはっきりしないし、映画のようで海外ドラマシリーズっぽい内容である事、もう一つは
観た後の余韻がなく疲れやすい。私は映画を見るときは観た後の余韻を
重視しているがこの映画は残念ながら余韻がなかったのは残念。オリビアコールマン、エマストーン、レイチェルワイズの演技は見事です。
痛風は何を表すのか?
女の世界は怖い!!
結末部分が・・・。
最後に至るまでは、なかなかの傑作だな、まるでシェークスピアの史劇のようだな、とかなり感心して観ていたのですが、最後の最後になって啞然としました。あれ、一体、なんなんでしょう。どういう意味なのでしょうか。会場内にはエルトン・ジョンの名曲「スカイライン・ピジョン」が鳴り響くのみ。もうボケボケです。勿論、映像もボケていますが、それよりもなによりも結果的に作品自体が画竜点睛を欠くものとなっています。一体、どうしたのでしょう。監督の演出、もうネタ切れだったのでしょうか。エネルギーが尽きたのでしょうか。時代考証、俳優の演技が素晴らしかっただけに、落胆の度合いはかなり大きなものがあります。
アカデミー賞の最優秀作品賞はちょっと厳しいでしょうね。
そこにあるものとは…
音楽・衣装も良い
英国には悲劇がお似合い
英国には悲劇がお似合いだ。
少し不謹慎な気もするが、シェークスピアばりの、この悲劇の物語を観ると、やっぱり!と思ってしまう。
イギリスのすごいところは、こうした王室の悲劇でさえ物語として記録して、国民が楽しむことが出来るところだろう。
日本では皇族の悲劇の物語は基本的には見当たらない気がする。歌舞伎も能も悲劇が主体だが、皇族を物語にするのは畏れ多いのだ。
アン女王は、ピューリタン革命から続く、イギリスが長く混乱していた時期の1700年代の前半に統治した女王だ。
この時期は、マウンダー極小期という80年から90年くらい続いた地球が寒冷化した時とも重なっていて、イギリスが当初アイルランドに侵攻したり、食糧の確保が大命題で、その後も欧州大陸の国々とも紛争が絶えなかった。
税を倍にするなんてことをやったら、本当に国民が反乱を起こしたに違いない時代だったのだ。
そんな時代の、浮世離れも甚だしい王室内の混乱や、政治的駆け引き、恋愛(?)を含んだ悲劇を少しユーモアを交え、また、少しコミカルに描いた物語で、楽しんで観れる映画だった。
シェークスピアばりの悲劇だと言ったが、この悲劇はこの物語で終わりではなく、その後も争いごとは続いていく。
そして、余談だが、この寒冷期を過ぎても、火山の大規模な噴火で、10年とか20年単位で、地球が寒冷化したことが複数回あって、その度に、欧州では革命だの戦争だのが繰り返されて、僕個人としては、食糧不足は統治に重大な問題なのだと思い返したりした。
また、この浮世離れした物語は、宮殿の中の出来事が主で、役者達の衣装も舞台を観てるようで楽しめたし、まあ、不謹慎だが、エマストーンがものすごく可愛かった。
今、イギリスは欧州連合離脱で擦った揉んだしているが、これもいつかは悲劇として記録されるのだろうか。
それとも、イギリスに止まらず世界的な分断が悲劇として語られるのだろうか。
ハマりましたこの映画
シュールな権力闘争
豪華絢爛な18世紀のイギリス王室の美術や、衣装に目を釘付けにされる一方で。
内容はといえば、老女王の寵愛を得るために、二人の女が繰り広げる同性愛ラブバトル映画でした。
いや、真面目な話、スリラーというか。
いかに権力を手に入れるかという目的のために、壮絶な騙し合い・殺し合いで相手を陥れる話なので、怖いんですよ。
ところが、ところどころに入れてくる、イギリス・アイルランド・アメリカの容赦ない下ネタギリギリのユーモアがツボで。
愛撫が指派と舌派、どちらがいいか語る女王に、嫉妬を抱きあう女二人って構図に爆笑。
さらには、身分のためだけに、上流階級の軍人と結婚した舌派の女を、エマ・ストーンが演じているんですが、この初夜のシーンで私だけ大爆笑してて、他の観客は気まずさで静まりかえっていました。
実にシュール。
タイトルなし
時代劇を観ながら未来を思う
今年のアカデミー賞で、9部門10ノミネートという最大の目玉作品
これがめちゃくちゃ面白かった
18世紀のイングランドを舞台に、王女と彼女に取り入る侍女たちの攻防を描く
18世紀を舞台にした歴史劇と聞いたら、歴史的な知識が必要だと思う人がいるかもしれないが
この映画については、必要ないと思う
なぜならば、私はこの映画を観ながら未来を感じたからだ
いや、日本では未来でも、既にヨーロッパでは、こういう時代が来ているかもしれない
アン王女(オリヴィア・コールマン)は、あらゆる出来事の判断を侍女のサラ(レイチェル・ワイズ)に委ねていた
そのため、王女の寵愛を受けたサラは絶大な権力を握っていた
そこへ、サラの親戚で貴族から没落してしまった家の娘 アビゲイル(エマ・ストーン)が現れる
そこから、彼女たちの三角関係が始まるのだ
彼女たちの立ち位置はとてもわかりやすい
欲望だけで生きていて、自分一人では何もできないアン王女と、
知識と経験で王女を操る熟女のサラ、
そして、若さを武器にするしたたか娘のアビゲイル
この三人の腹の内を探りながら観るのが、とにかく面白い
相手の動きを読み、その一歩先にいた者が勝つ世界だ
しかし、それを男性に置き換えて考えてみると、
バカ殿と、そんなバカを手なづける熟練の側近、そして、そんな二人の間に割り込もうとする若手の野心家
そんな話は、これまで何度でも描かれてきた
この映画では、男女の立場が完全に逆転している
それは、女性上位の社会を予言していると思った
現在、または近い未来、女性が国のトップに立った時、その周りでは、どんなことが起きるのか、そして男性たちは、どんな扱いを受けるのか
これまでの時代劇とは性別が完全に逆転していて、そこが、この映画のとても面白いところだった
そんな世界の中で、王女と、サラと、アビゲイルが、どう絡んで、どこへ向かっていくのか
その先の展開が何一つ読めず、ハラハラドキドキしながらラストまで、一気に観てしまった
これが例えば、
トランプ大統領がアン王女で、その側近たちが全員女性だったら、ホワイトハウスで何が起きているのか
この映画で起きていることに照らし合わせてみると
トランプに任せていていいのかな…
と考えてしまう映画だった
ドロドロだけど面白い!
18世紀イギリス王室、孤独な女王陛下と彼女に仕えた2人の女の愛憎劇
オリヴィア・コールマン
エマストーン
レイチェル・ワイズ
この3人の演技が物凄い!
女は怖い(笑)
英国王室を魚眼レンズで覗き見している気分でニンマリヨルゴス・ランティモス監督はやっぱり不穏で面白い
オリヴィア・コールマンの女王陛下はもう凄すぎて!
エマは絵画のような美しさにうっとりするシーンもあるのに悪女だ~もうただの清純派ではないしっかり女優でした♪
不穏な音、カメラワーク、色使い、ジワジワとくる心理描写!恐い~お気に入りってそういうこと!って妙に納得!
これで国が動くって怖い~(笑)
イギリス王室の生活、宮廷内、衣装、見所は沢山あります
そしてエマストーンのバストも拝めるので男性には嬉しいかも?
私はニコラス・ホルト が厚塗り化粧でも美しいのに驚きを隠せず!
最後に女王ってやっぱり孤独なのね~
☆3.8
特別試写会@日経ホール
英語分からなくても楽しめた!!!
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