「悪態を吐きまくるお気に入り」女王陛下のお気に入り てけと2さんの映画レビュー(感想・評価)
悪態を吐きまくるお気に入り
哀れなるものたちを見に行くタイミングが取れないので同監督作を追っかけ中。どれも嫌な後味が癖になるし。見た後に現実のモヤモヤを一時忘れて鑑賞後のモヤモヤを考えさせてくれるという上書きモヤモヤが妙な快感になりますね。
まず。衣装が可愛い。そして人間関係が濃厚。
ロブスターの恋人関係。籠の中の乙女の肉親との距離感。聖なる鹿殺しでの家族と世間の関係。から今回は宮廷のパワーゲームで登場人物も増えたけれど、閉じた人間関係がつくる箱庭感はしっかりあって、心の置き所を探る感じがモヤモヤと楽しめる。
なんでだか他の作品よりも登場人物のあり方に愛情深いものを感じました。遠回しな台詞ばかりなのに意味はすくい取りやすく、善悪の見え方に良し悪しがあれど行動の結果にキャラクターの意図が見える。
メインの3人どれも中々えぐい事やってるのに魅力的に見えてしまうのがまた良い。とにかく中心になる女性3人の関係がとても面白く、演技が素晴らしかった。
サラさんの口の悪さが幼馴染の関係性を伝えていて良かった。
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