「登り詰めた先に見えたのは、どんな景色だったのか」女王陛下のお気に入り sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)
登り詰めた先に見えたのは、どんな景色だったのか
サラを失脚させてその位置まで登り詰めたアビゲイル。自分の言う通りに振る舞うよう求めてくる幼馴染のサラを切り捨てて、女王らしく自分で決断する道を選んだアン。最後にぼんやりと宙空に目線を送る2人の目には、どんな景色が映っていたのだろうか。
その2人の姿を見ていると「あなたにとっての幸せは何?」と、問いかけられているような気持ちになってくる。
閉じられたドアをはさんだ、アンとサラ2人のやり取りのシーンが良かった。鮮やかなコントラストと、ハッとするセリフ。それによって、登場人物の見え方も変わってきた。
どこまで時代考証が正しいかわからないが、貴族たちの生活がとても興味深い。また、「哀れなるものたち」につながる映像の美しさや、魚眼レンズの効果的な活用も面白かった。
コメントする
琥珀糖さんのコメント
2024年2月2日
コメントと共感ありがとうございます。
サラとアビゲイルは実在したと記述がありました。
アビゲイルを寵愛することで真の親友サラを遠ざけて
孤独になったアン女王。
サラの夫のマールバラ公爵や貴族たちの記述も本当のようです。
ただアン女王には夫のジョージ王がいたとのことです。
18世紀初頭ですので、細かい解釈や記述は自由かも知れませんね。
NHKの大河ドラマのように新解釈もあり・・・ですね。
独特の映像美(魚眼レンズ?なのですか!)
外連味たっぷりの人物像、新鮮でしたね。