劇場公開日 2019年2月15日

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「面白すぎる!」女王陛下のお気に入り Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0面白すぎる!

2019年2月24日
iPhoneアプリから投稿

ランティモス監督が作った小さな箱庭。その中を虫眼鏡を使ってつぶさに観察しているような体験だった。登場人物の毛穴まで見えるような観察。
人間による営みの中から活動性が登場し、現実に代わって中心になっていく。

魚眼レンズの使い方も実に効果的だ。世界はそもそも歪んだヘリを持っている。

箱庭の中の登場人物の活動を分析すること。それのみで全ては語られているように思えた。

愛の対象であり、殺して食する対象でもある動物の描き方もこの監督らしい。(ロブスターが出てきたときは笑った。)

ランティモス監督の作品から感じることは、監督が自分の思索の奥底に揺動するものから、「世界の様式」を問い続けるために物語を書きはじめているということだ。

作品によって設定は違うが、現在の私たちを取り巻く世界の様式の一部を端的に表している。

Raspberry