「この3女優のオスカーが楽しみ!!」女王陛下のお気に入り 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
この3女優のオスカーが楽しみ!!
18世紀のグレートブリテン王国にて頂点に君臨するアン王女(オリヴィア・コールマン)の下で女官長をしていたサラ(レイチェル・ワイズ)。女王のお気に入りだったサラだが、没落した元上流階級のアビゲイル(エマ・ストーン)が城のお手伝い係として採用され、、、。
FOXサーチライト(低予算主体)興行映画なのに、こんな豪華作品作るんですね。
話的にはこの3人による王女お気に入られ合戦なのだが、もう演技が見事でしかない!
王女役のオリヴィア・コールマン。少し老けた女王役なのだが、1974年生まれとは驚きだ!
17人の子供に先立たれ、代わりに17匹ウサギを飼っている孤独感たっぷりの女王を見事に演じ切った。
権威とおぞましさも見事に演じて、今回アカデミー賞主演女優賞にノミネート。期待出来る。
また、その脇を固める2人が凄い。
レイチェル・ワイズは純粋さは無いものの、常に忠実。気品はあるが自分をわきまえており、女王の良さも分かっており引き出しが上手い。
エマ・ストーンは一度落ちぶれた元上流階級の人間らしく、一般人としての知識、人からのなつかれ易さがあるものの、一族の血か?欲が徐々に出て来てしまう実情をうまく演じた。
この2人の美しさと醜さ、愛と憎しみは観るものを飽きさせない。この2人も助演女優賞にダブルノミネート。
オスカー半分ずつにして2人に分け与えてもいいくらいであった。
当時中世宮廷内の楽しみ方なども映画で堪能出来、パーフェクトでは無いものの、ワクワクさせてくれるものがあった。
マイナスはややBGMが単調な所と男性陣の腑抜けぶり。
観た後パンフレット久しぶりに買いました。
オスカーが楽しみです!