「虚ろで混沌とするラストに感動する」女王陛下のお気に入り まっくん a.k.a. エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
虚ろで混沌とするラストに感動する
アカデミー賞の発表前に観るべき作品かと思い、ぎりぎり滑り込んだ。やはり作品賞ノミネート作は特別だ。
ヨルゴス・ランティモス監督と言えば「ロブスター」を見落とし、「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」は好きになれず、イメージとしてはマイナスのスタートだったが、いい意味で予想を裏切られた。
女王アンを演じたオリビア・コールマンが秀逸で、わがままだが脆く弱い裸の王様、ならぬ「裸の女王」を好演した。
アンの幼なじみで彼女の信頼と愛情を一身に受けてきたサラ(レイチェル・ワイズ)と、没落貴族の娘でどん底を味わったサラの従妹のアビゲイル(エマ・ストーン)の二人が女王の寵愛の争奪戦を展開するが……
バイセクシャルな女王と二人の女性との関係が下世話でいい感じ。
そして虚ろで混沌とするラストが素晴らしすぎる。女王アンが確固たる主役であった。
コールマンの主演女優賞もあると思います。
【2019,2.27 追記】祝アカデミー賞主演女優賞!
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