「寵愛を得る者」女王陛下のお気に入り ヒレ肉さんの映画レビュー(感想・評価)
寵愛を得る者
女性版大奥と聞いて観賞しました。
シスターフッドの関係を描いた作品は結構ありますが女性版のホモソーシャルものは中々珍しいと感じました。男性版はそれこそ沢山あるのに。
結局権力と感情が絡むと性別に関わらず泥沼になるよなぁと。滅茶苦茶床の事情が反映されている。
ラスト、アビゲイルが女王の唯一の寵愛を手にし地位も手に入れ勝利した様に映りますが、実際は女王の永遠に埋まらない空白を慰める為の道具になったに過ぎず。
幼い頃から寄り添い恐らく女王の本質を誰より理解していたであろうサラを結局は捨ててしまう 気まぐれで尊大で脆い女王様の気がいつまた変わるとも知れず、とても不穏な結末を迎えます。
結局このシステムから抜け出し穏やかそうな夫と共に暮らすサラが一番幸せだったのかも知れないです。(国外追放を受けていますが…)
女王宛の手紙をしたためるシーン好きだったな… 執着するのを止めさえされば酷く楽になれる筈なのにという…
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