「魚眼レンズ」女王陛下のお気に入り いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
魚眼レンズ
クリックして本文を読む
監督の過去作と比較して、残念だが興味が薄い内容である。英国版大奥といったプロットで、世界中で起こっている浅ましい人間模様を描くスタイル。
カメラの構図や、表題の通り特殊なレンズを使用しているところが変わった作りとして目を惹く。
ドライに突き放すような演出が監督の特徴なのだと過去の2作との比較で分る。
登場人物はwikiでも出ているので実際の人なのだろうが、あくまでも繰広げられている顛末はフィクションであろう。ただ、今作は自分にとってあまりのめり込めるような題材ではなかった。それぞれのエゴがぶつかり合うガチンコの中で、唯々、市井の人達がこの茶番の犠牲になっている事実を、今の時代も同じ構図として繰広げられている様は、本当に悪夢であり、無常観に苛まれるのみである。女性が観ればまた違った感想なのだろうか・・・
コメントする