「すずとリンの対比が見事」この世界の(さらにいくつもの)片隅に 御納戸色さんの映画レビュー(感想・評価)
すずとリンの対比が見事
短縮版と比べてやや大人向けな印象。
短縮版では優しさや助け合いといった言葉で表されがちな「強さ」に焦点が当たっていたが、それとは全く別の「強さ」を持つリンの物語を追加したことで、すずが大人へと成長する経過をよりリアリスティックに描いている。居場所が見つかるまでの厳しさを余すことなく提示したことが、この作品が単なる戦争映画で語ることができない所以であろう。
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