「リンとテルちゃんの言葉」この世界の(さらにいくつもの)片隅に うどん人さんの映画レビュー(感想・評価)
リンとテルちゃんの言葉
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前作では予算的に無理ということでカットさらた場面が加わり、戦争の悲しさだけでなく、当時の貧困の酷さ、女性の苦しみ、がより理解できました。リンとすずが子どもを生むことについて話し合う場面で、リンが「男の子でなくても女でも売れるからいい」と言ったのにはショックを受けました。どれだけ過酷な生い立ちだったのかと。「小学校は半年しか行かなかったからカタカナは読めるけど平仮名はわからない」という言葉にも泣きました。テルちゃんも風邪を引いても病院には行かせてもらえなかったから死んだのでしょう。
当時の日本には何百何千の単位でリンやテル、すずやヨーコが居たと思います。物語自体はフィクションですが描かれる事柄の多くは事実と思います。まさに さらにいくつもの片隅に です。
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