「気持ちが近くなった。」この世界の(さらにいくつもの)片隅に Chiharuさんの映画レビュー(感想・評価)
気持ちが近くなった。
前作はすずさんをどこか外側から観ていたが、今回は親近感わく作りになっていた気がする。
のんびりなすずさんのペースに乗って、ゆるゆるとホンワカした気持ちになり、恋愛のソワソワに巻き込まれる。
あんな壮絶な出来事の時代とは思えない空気が、不思議な感じだ。
流される様に生きている訳じゃない、至ってシンプルなすずさんの思考は、未来を明るく照らす気がする。
<片隅>たちと生きる、を先に観ていた為に更に深みが増す。
何気に観ている風景も、出来事も細部にまで渡って調べ上げられていて、人物の動きや着物の柄に至るまで研究されている。
その牛歩のような歩みで、丁寧に積み上げられられているからこそ、伝わるんだと思った。
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