「選ばなかった人生は、醒めた夢」この世界の(さらにいくつもの)片隅に ROKUxさんの映画レビュー(感想・評価)
選ばなかった人生は、醒めた夢
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すずさんが、呉の嫁ぎ先で「馴染めない」と感じて、実家のある広島に「帰りたい」と思う場面。
居心地が悪かったのは北條家ではなく、ますます厳しくなっていく戦時体制にではなかったか。帰りたかったのは、実家ではなく戦争がなかった時代にではないか。
意識下では「こんな世の中は嫌だ」と心が叫んでいるのに、周囲が当然のように戦争を受け入れているから、それが望郷の念に形を変えて出てきたのではないだろうか。
と、そんなことを思った。
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