「いいじゃん、三吉彩花。」ダンスウィズミー 鯨さんの映画レビュー(感想・評価)
いいじゃん、三吉彩花。
曲がかかると歌わずにいられないミュージカルスターの催眠術にかけられた静香。
勝ち組OLでなんの苦労もない生活だけど、ミュージカルには苦い思い出がある……。
日本版ラ・ラ・ランドかこれは?!と思いきや途中は女たちのロードムービーになり、しっちゃかめっちゃか映画一本の中に何個イベントを起こすつもり?!これ何日分?!と洪水のような怒涛の流れに飲み込まれる。
一緒に世界に連れていってくれるのは、一度は聞いたことがある昭和の懐かしのメロディとダンス!ダンス!ダンス!
タイムマシンにお願いは劇中で使って欲しかったけれど、クールな三吉彩花のオンオフがとても気持ちよかった。
chayの歌のうまさは言わずもがな、数分前の可愛らしさから一転、狂気を振りかざすキャラクターが最高すぎる。
やっぱり一癖も二癖もあるキャラクターにするところが矢口作品という感じがする。
やしろ優のキャラクターも、モノマネ芸人とは思えないハマりっぷりで、歌って踊れるデブ!まるでグレイテストショーマンのキアラセトルのように、これが私!!!!と主張しているような等身大さが素晴らしい。
三吉彩花はきれいだけでなく、かわいくて、ひらひらスカートが似合うことが、
歌がうますぎないことが、最高によかった。
三吉彩花、いいじゃん。これからが楽しみ。
もっと歌って!もっと笑って!