「これはミュージカル映画だと思った」ダンスウィズミー さばみそ2さんの映画レビュー(感想・評価)
これはミュージカル映画だと思った
「ミュージカルって,突然歌い出して踊り出すから気持ち悪い」と,タモリさんが昔テレビで言ってた悪口が子供の時からずっと心に残っていて,そのセリフが予告編に出てきててびっくり.矢口監督がどのようにミュージカルをパロってくれるのかなと期待して観に行きました.今回は,主人公がいきなりダンスの達人(とまではいかないけど)になってしまうというところで,違和感がなかなか消えずに終盤までムズムズとしてしまった.ダンスは運動系で,主人公は経験もなくあそこまでできるかなぁという疑問点という感じのものがあった.でも,最後にこの映画はミュージカルをテーマにしてるんだということを思い出したら,そんな違和感なんかどうでもいいんだということに気づきました.ミュージカル映画というものは,出演者全員が集団で踊れて,しかも歌えるのが大前提ですよね.ビルの清掃の人も,不良集団もみんなダンスが上手くて当然.最後のプールのシーンなんて,なんでプールで踊るのというところまで含めて,ミュージカルなんだわと.やっぱり気持ち悪いという感想は変わりません.ストーリーは,催眠を解いて元に戻るという設定であるために,盛り上がりに欠けてしまうのは仕方ないとは思います.主人公だけがステップダウンして,ダンススタジオのお手伝いになる.催眠が解けてもダンスと歌の技術は残っているのか心配です.
ここでも一部で話題になっていた,最初の方の三吉さんのパンチラは,矢口監督のCG操作が入っていると思います.一瞬のことなのでよくわかりませんが.