「不意の踊子」ダンスウィズミー 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
不意の踊子
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突然歌って踊り出すミュージカルの不条理を後催眠という設定にした着想は買うが、これだとミュージカル体質は本人ひとりだけで、群舞のシーンはすべて心神喪失時の妄想という中途半端なものになってしまう。そのあと始末の検証がミュージカル・シーンの高揚を削ぐことに。会議中のダンスがなぜ契約に結びついたのか不明だし、レストランの弁償の件はどうなったのだろう。
車で北上しはじめてからはダンスシーンも減って、完全に失速。「年下の男の子」や「ウェディング・ベル」では盛り上がらない。最後姪っ子も学芸会でひとりだけプロ並みの歌と踊りを披露して、観客を啞然とさせるとかのシーンを入れた方が決まったのに。
ミュージカルのパロディでは、個人的にはウディ・アレンの「世界中がアイ・ラヴ・ユー」がお気に入り。
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