「まとめあげたのは凄い」ダンスウィズミー Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
まとめあげたのは凄い
・《ラ・ラ・ランド》みたいのなら撮れるんじゃないかな
・ミュージカル嫌いな女が音楽聞こえたら踊らずにいられないようにしたら……イケる!
・なんで踊らずにいられなくなるんだろう……やっぱ催眠か
・なんで主人公だけ催眠にかかるんだろ……ミュージカルにトラウマと願望があってそれでだ!
・最後はトラウマも解消するようにしとこう
・途中でラップも絡めたいな。主人公がラッパーに絡まれることにするか
・ストリートミュージシャンと絡んで金稼ぐのもいいな
・そのミュージシャンがいかれてて、実はストーカーですとか
・結婚式乗り込んで《ウェディングベル》だ、これ最高!
・一箇所でやるの難しそうだからロードムービー風でいこう
・途中で騙されちゃったりするんだろうな
・主人公がただ日常に戻るだけじゃ詰まんないな……音楽の道へ進むことにしよう
・女性社員が憧れるエリートに認められるんだけど、それでも行くんだって話で
・そのエリート社員はちょっと悪い奴で「会社に戻らなくて良かったね」って思えるようにしとこ
というような、企画した人の声が聞こえてくるような映画なんだよね。
それで企画の段階では思いつく度に「これイケる! 面白い!」となったと思うし、企画会議も通ったんじゃないかな。
でも脚本にしてみたら「あれ? もう少し面白いと思ったのに」ってなって、キャスト決まって撮影したあたりでは「あれ? あれ?」と思ったと思うけど、もう止められないよね。編集は辛かったんじゃないかな。
予告編観た時点でね「なんか完成度低いけど、本編ではキチッとなってるんだよね」と思ってたんだけど、そんなことなかったの。
「《ウォーターボーイズ》《スウィングガールズ》の矢口史靖」って宣伝で言われるけど、《ウォーターボーイズ》も《スウィングガールズ》も、当時ですら、「ちょっとダサいとのギリギリだな」って感じだったのね。そのテイストで今やられたら、キツイよと思ったんだけど、そのテイストだった。
「矢口監督に次回作はあるのかなあ?」と心配になったけど、それでも、この話をまとめきって、一本の映画にしたのは凄いと思ったよ。