デス・バレットのレビュー・感想・評価
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やりたい表現をやる!という決意の塊
モリコーネのマカロニウエスタンの映画音楽を大々的に引用してることからもマカロニの影響を受けていることは明らかだし、顔のアップの切り替えしを多用するスタイルも完全にマカロニだが、だからといってマカロニの継承者ではないと思う。むしろマカロニ的表現の中から「オレはこれが好きだ!」という要素だけど取り出し、アンプと通して最大限に増幅させて轟音にしたみたいな押して押して押しまくる異形の映画だ。
アップの多用にしても、何度も切り替えしているうちに寄り過ぎて何が何だかわからなくなったりするし、登場人物の位置関係もわからなければ、もはや誰の目だか口だか判別できなくなるのだが、この作品固有の目的意識はいささかも傷つかない様子で、どんどんシュールでサイケでアバンギャルドな方向へと向かっていく。もはや現代アートの範疇ではないかと思う。
ハル・ハートリー映画でおなじみのエリナ・レーヴェンソンがとんでもないビッチをほぼノーメイクで怪演しているのも驚きで、スピンオフができてもおかしくないくらいのモンスターキャラだった。
こけおどしの戦争ごっこ!
12時38分の襲撃シーン
せっかく、車を横転させているのに、カメラを引いて撮っている。アクションがもったいない。
今、19時20分かなぁ。20時30分迄終了。
音楽は御本人なので、パクリではないが、映像はセルジオ・レオーネそのもので、蟻の画像はルイス・ブニュエルで、現代アートっぽく色彩とか代えて原色を多用しているが、1960年代のサイケデリックをいただいたに過ぎない。そして、ポスターは『エル・トポ』
ロゴやエンドロールはタランティーノ。
内容の全く無いパクリ芸術?
つまり、かっこいいとか思えるのは、ひと昔前の世代にはピンと来るわけがない。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・フレンチ』なのである。
この映画に限った事ではないが、フレンチムービーってなぜ心に訴える映画が少ないんでしょう。
疑心暗鬼
物語は至って単純、斬新で凝った映像のLOOKが話展開を複雑に絡めながら音楽もセンス良く、女性キャストも魅力あり程良いエロ描写も嫌味なく。
その反面、男優陣のキャラが地味な連中ばかりで際立つ存在感は皆無に等しく、終盤は何の為に闘っているのか方向性がブレ始めているように。
顔が違い過ぎてビックリしたが、エリナ・レーヴェンソンがハートリー作品とは違った魅力を放ち、年の割には綺麗な裸体を披露していたり、物語には上手く絡めていない気もしたり!??
ホドロフスキー的な?アレックス・コックスの「ストレート・トゥ・ヘル」みたい?で、タランティーノのフォロワーにはギリならず?みたいな。
金塗れボディ
ゴツめのウエスタンスリラー的ストーリーに攻めた映像表現を組み合わせたギャップが面白い。
アップショットや流れるようなカット割りが印象的。
女画家ルースの顔も髪型も身体もすごく好みで、ちょくちょく挟まれる意味のわからないエロいイメージシーンが好きだった。
後半ほとんど顔が真っ暗で残念。もっと見せて欲しかった…
金塊強盗と警察と画家と弁護士と小説家とその妻子、わりと多めの登場人物それぞれの意図と関係を汲むのが大変。
落ち着いて観れば筋は追えるけど、映像演出と細切れ細切れの見せ方による小さな混乱が多い。
同時刻の出来事を多方面から見られるのでわりと説明は丁寧なんだけど。
アーティスティックに振り切るにしても骨太なストーリーを楽しむにしても若干中途半端に思えてしまった。
夜になるにつれて陰影のコントラストが強まっていき、裏切り裏切られ誰に命を狙われるかわからない「一寸先は闇」の感じが視覚で襲ってくるので緊張感は結構楽しかった。
後になって色々考えると面白いんだけど、鑑賞中なかなか乗り切れなかった。
音楽と映像はカッコいい、とは思う
音は間違いなく格好いいと分かっていたし、格好良さ重視の絵づくりなども結構魅力的だった。
話も時間軸を重ねたり戻したりと色々と工夫めいたものも感じた、途中までは…。
あまりにイメージの挿入が多いため、ストーリーテリングにおいては混乱を極める。こりに凝った映像とはいえ、悪趣味だと思えるところがたくさんあるので、手放しでかっけーなどとは絶賛できず、故によく分からん映画だったなーという感想になってしまう。最後まで絵と音はカッコいいんだけど─
かさ増し
金塊強奪犯達の1日の出来事。
一応ストーリーはちゃんとあるけれど、内容自体に深みはなく、30分位の内容を細切れ且つ視点を変えた繰り返しでみせていく。
映像だったり、色彩だったり、音楽だったりがキレキレでスタイリッシュにつくっているしそれを楽しむ作品なんだろうけど、格好つけ過ぎのスカし過ぎで格好悪いし軽く感じた。
自分には合わなかった。
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