イコライザー2のレビュー・感想・評価
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老後の趣味
前作でついに封印を解かれたマッコールさんのその後はいかに… というわけで 全俺たちが待ちわびたイコライザー2
本作でも前作同様周りの表社会の人々としっかりコミュニケーションはとりつつも、裏では冒頭からしっかりイコライザー活動に余念がないマッコールさんに
よ! 待ってましたよ!
とニッコリしてしまう
このイコライザー活動 劇中でも兄弟を探す孤独な老人と重ね合わされていたように、大切なもの失ってしまいなお生きる彼の人生を辛うじて支えている いわば 趣味なのでは と思った
ただ、その懲らしめる過程の明らかな オーバーキル感はやはりマッコールさん あんたどーかしてるぜ と言わざるを得ない笑
このシリーズはマッコールさんのそういった 人間的魅力 と サイコパス感 の行き来を楽しむのが一番のポインドだな と思う
特に今回の敵のチームに対して住宅街のど真ん中で
お前らは全員俺が殺す 一回づつしか殺せなくて残念だがな と宣言するシーン その直後には じゃあそういう事で よろしくー とたった今殺害予告をかました相手の奥さんと子供たちに駅まで送ってもらうという完全なるサイコシーン あーこいつらもう終わったな笑 と見てて楽しかった
三作目はあるんだろうか
あれば必ず見に行きたい
必殺裏稼業 VS 必殺ボランティア
デンゼル・ワシントン主演のアクションスリラー『イコライザー』続編が登場!
元CIAの凄腕エージェント・マッコールが、平穏な生活を送る裏で、
法の目をかいくぐる悪党どもに人知れず制裁を加えていくという、
言うなれば現代アメリカ版『必殺仕事人』みたいな物語。
まあ仕事人は報酬で動くが、マッコールさんは基本自主活動なので、
〝必殺仕事人”よりは〝必殺スーパーボランティアおじさん”と
呼ぶのが正確かもしれない(物騒すぎるボランティア)。
今回はCIAの元上官が何者かに殺され、その真相解明のために調査を開始する流れ。
...
なんといっても上官殺しの黒幕として対決することになるのが、
マッコールのCIA時代のチームメンバー!というところがミソ。
地元ギャングや悪質な金持ち連中にマッコールが負けるとは思えないが、敵はかつての仲間、しかも
自分と同様の殺しのスキルを持つ強敵4人だ。冷徹で、動きに無駄がなく、統率も取れている。
そんな彼らに人質まで取られた状態で勝てるのか? 嵐の港町でのクライマックス戦は緊張感バリバリ!
だが、デンジャー・ワシントン演じるマッコールさんは規格外に強い。
チンピラ相手では茶瓶やカードなどの日用品を一瞬で武器に変えたり、
相手が違和感や驚きで怯む、たかだか1,2秒のスキを突いて始末したりする。
殺しのスキルを磨き上げた強敵4人相手でも、
ライトや写真でほんの一瞬のスキを誘ったり、突入時にフラッシュバン
(閃光手榴弾)を投げ込む習慣を利用して粉塵爆破を起こさせたり、
彼ら以上に無駄がないし、彼ら以上に冷徹である。
住宅街のど真ん中で、敵の家族もすぐ後ろにいるのに、「お前ら全員殺すね!」
と微笑みながら宣言するシーンとか、怖すぎてなんかもう逆に笑えてくる。
...
映画では上官殺しの件と並行して、彼の様々な人助けも描かれる。
「俺がこの街を守る」みたいな大きな望みで動いている訳ではなく、
近所の本屋、アパートの住人、タクシーの乗客といった具合に、
あくまで自分の手の届く範囲の人々を助ける姿に親近感。
亡き元上官と協力してサム老人に届けた贈り物にはウルッときたし、
マイルズ青年相手には、厳しく誠実にその道を正そうとする。
「お前は死について何も知らない」と珍しく激昂する場面は、
きっと彼自身の後悔も滲み出ていたんだろう。
愛する妻を亡くした家で、海岸を静かに眺める彼。
元上官は「仕事に戻るべき」とアドバイスをしていたけど、
自分が取り戻せないものを誰かのために取り戻そうと腕を振るう彼は、
とっくに自分の新しい生き甲斐を見つけていたのかもしれない。
さらば、孤高のヒーロー・マッコール、また逢う日まで――
...
……ん。ん? んん?
あれ、ちょっと待てよ?
元同僚のデイヴたち4人が元上官さんを殺したのは、
ブリュッセルのあの局員を殺したのが自分たちだとバレるのを恐れて、だったよね。
で、ブリュッセルの局員を彼らが殺したのは、暗殺を依頼されたから、だったよね。
え? じゃあブリュッセルの殺しの黒幕って誰だっけ? 野放しのまま?
そもそもなんで殺されたんだっけ、彼? え、いいのコレ? 何か見落としてる?
上官殺しの調査とマッコールの“ボランティア活動”を交互に描く流れも、マッコールがその時の気分次第で
動いているようにホイホイと目的が変わるので、話がいささか散漫になったり流れが悪かったり感じたかな。
あと同僚4人も、もうちょっと強くても良かったかなあ。特にデイヴさん、もっと冷静に。
...
なんだか大きな疑問が残ってしまってる気がするんだが――
それでもキレのあるアクションと人情味ある話を楽しめました。
観て損ナシの3.5? いや、3.25くらいかなあ、どうしよ。
うーん……ちょっと甘めの3.5判定で。
<2018.10.06鑑賞>
2作目はこ〜なるか〜
圧倒的な強さで弱きを助け悪を挫く、
その爽快感が無かったわけじゃないけど、
義憤では無く私怨からの皆殺し。
悲壮感漂う内容/結末に、
なんとも言えない気持ちのまま
劇場を出た。
デンゼル礼賛
イコライザー同士の対決でもデンゼルが圧倒的に強く、ピンチらしいシーンは全く無かった。又、素朴な外見と人情味あふれる(?)性格でデンゼルの高感度UPのデンゼル礼賛映画であったが、面白かったので高評価。
"剣なき秤は無力、秤なき剣は暴力"
自分の過去と戦いながらも"生まれた理由"を見つけた男ロバート・マッコール。今回はその過去と折り合いをつけるため、友人の復讐に乗り出す。
前作で善意からやむ無く殺しまくっていただけでも最強だった、彼の怒りや憎しみ、償いの意から繰り出される殺人スキルは正に絶命必至。
お馴染みのDIY殺法も健在で、チタン製のクレジットカードやティーポット等を武器にして悪を成敗。
さらにラストのハリケーンの中での戦闘シーンではハープーンガン(銛撃ち銃)での"仕掛けて仕損じなし"の一撃必殺。
敵の「ドア突入時はまずスモークグレネードを投げ入れる」というパターンを逆手にとって小麦粉を部屋に拡散させ、粉塵爆発を起こして内臓こんにちは。
スーザンの写真を貼りまくる遊び心ある(?)演出からの敵から奪ったカランビットナイフでメッタ刺し。
と、バラエティに富んだ殺しを魅せてくれる。
しかし、特筆すべきはデイブの家でのシーンのヤバさ。
子供とハイタッチして飛び跳ねたかと思えば敵を脅し、殺しを宣告。そうかと思えばまたまた笑顔で子供とその場を立ち去る。このシーンの怖さ不気味さサイコさたるや自分の持つ恐怖の感情バロメーターを振り切らされてしまうほど。一生忘れられないシーンとなった。
上記とは相反する善や正義の部分も揺るがない物を持つマッコール。市井の人々との交流、黒人青年のマイルズや生き別れた姉の肖像に固執するサムとの関係が描かれ、心が暖まる。特にスーザンの夫から渡された指輪の受け取り方にマッコールの優しさ全てが詰まっていて、気付かないような細かいところまで凝りつつもしっかりと伝わるような演出に脱帽。
このギャップを違和感なく、極限まで引き立たせることができるのはデンゼル・ワシントン以外には思いつきません。
ファンとしては前作の通りホームセンターで働いていて、敵が現れ、またホームセンターでのバトル、という流れでも十分に楽しめたかと思える続編のプロット。それをあえて違ったアプローチの仕方でロバート・マッコールというキャラクターを掘り下げ、前作の余白部分であった彼の過去に焦点をあてることにより、復讐を通してではあるものの過去と折り合いをつけるストーリーにしたことで二番煎じではない、続編として非常に素晴らしいものであったと思います。
2種類ある痛みのうちの"改心の痛み"に苦しんだ彼が"改心の痛み"を知らず、昔のままに正義無き力=暴力を振りかざすデイブに過去の自分を重ね、それを乗り越えた。だからこそ、彼がラストで立っていた(戻った)場所に彼がいることに必然性を感じることができました。
デンゼル×フークア監督の名タッグではお馴染みの"フークア製テフロン加工"を施されたデンゼル・ワシントン。
前作『イコライザー』の爆発シーンでも爆風や炸裂した金属片、小石もなんのその、颯爽と歩いて見せ、『マグニフィセント・セブン』ではあれだけの銃撃戦でもホコリ一つ付着しなかった特殊加工ですが、今回の『イコライザー2』もカテゴリー5のハリケーンなのに突風や高潮をもろともせず暴れまわり、マッコール夫妻が住んでいた家もあれだけ物が飛び交っていたのになぜか無傷でした。笑
秀逸なアクションドラマに少しのサスペンス要素をスパイスにがっちりとまとめあげ、違ったテイストの素晴らしい『イコライザー』となり、デンゼル・ワシントン初の続編は大成功だったと思います!
ここまで来れば3作目を心の底から希望します!!
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