イコライザー2のレビュー・感想・評価
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デンゼル・ワシントンの無駄使い
元情報員の主人公が、殺された元同僚の仇を撃つストーリー。
名優デンゼル・ワシントンが、セガールよろしくスーパーマンを演じるアクション映画第2弾です。
個人的には、デンゼル・ワシントンには似合わない配役だと思い、第1弾はあまり好ましく感じませんでした。
第2弾は、ストーリー自体も疑問が多く、より低い評価にしました。
幾つもの小話を組み入れてましたが、主人公カッコいい!で終わる程度のもの。メインストーリーの邪魔をしているようにさえ思えます。
クライマックスの銃撃戦は、ハリケーンのさなか。とても銃で長距離射撃で出来る状況ではないように思えますが、バシバシ命中させていたのが残念。
デンゼル・ワシントンを無駄遣いした映画、そんな映画です。
2020 BD/DVD 1
【アントン・フークア監督とデンゼル・ワシントンの相性の良さを再認識した作品】
傑作「トレーニング デイ」を出発点として、「イコライザー」「マグニフィセント・セブン」にて、名コンビ作を世に発信してきた二人。
この作品も、タッグ初期2作品よりは見応えが落ちる気がややするが(但し、鑑賞中は全く感じず)、文章に起こすと、「マグニフィセント・セブン」とはスケール感は違えど、同レベルかなあと思う程の高品質作品である。
アントン監督作品は今作前に発表された「エンド・オブ・ホワイトハウス」「サウスポー」も非常に面白かった。監督ご自身がボクシングの凄腕というのも良い影響を作品に与えていると思っている。
この作品でも、デンゼル・ワシントンは正義の人、マッコールを趣深く演じている。昼は今作では、タクシー・ドライバーとして暮らし、前作同様、穏やかな顔で読書を楽しんでいる。今作で読んでいたのは「世界と僕のあいだに」(正しい道を歩ませようとする少年にプレゼントしていましたね)やプルースト「失われた時を求めて」(いやいや、凄い読書家じゃないか)
アクションシーンと静謐なシーンとの絶妙なバランスも素晴らしい良作である。
<2018年10月6日 劇場にて鑑賞>
ツッコミどころも多い
前作ではホームセンター勤務だったのが、今回はタクシー運転手になってたマッコール。タクシーに乗ってるほうがイコライザーとしての活動はしやすい(ターゲットを見つけるという意味で)。ちゃんと序盤でイコライザーとしての活躍を見せるが、本筋は友人が殺されたことへの復讐だった。
ラストに嵐の中繰り広げられる戦闘シーンはなかなかよかった。でも前作よりマッコールのダメージは少ない。特殊訓練受けた奴らでもかなわないってどこまで強いんだ!
でも相変わらずツッコミどころも多い。タクシーの処理とか、死体の処理とか、最後立てこもる場所とか、イコライザーというよりただの善行ボランティアなエピソードとか。イコライザーとしてのキャラが早くもブレ始めてるな。
デンゼルワシントンが好きなので
彼が去った後には、花が咲く
弱い人には心優しく、大切な人を傷つけた奴には容赦しない。
パート1のテイストをベースに、2はまた別の展開。
そう思えば、高級車のタクシー運転者の今回。
スリルとアクション満載な、面白さでした。
今回タクシー運転手にしたのは、スピーディーさを前面に出しました。
運転もガンファイトもとてもなめらかで、美しい。
やる時は徹底的に打ちのめす。強い!
終盤の相手とのガンファイトは、人質をどう助けるか。
「なるほど!」と膝を打ちました。
闘い終わって、多分住んでいたアパートを去った後。
「あ、そういえば!」って、小さな喜びを残していくのもかっこよすぎる。泣けました。
最後助かった黒人少年は、マッコールに聞きます。
「Who Are You?」
1とは別と考えると、個人的にはあっという間の2時間でした。
ピカソと岡本太郎に対するガードルード・スタイン役がマッコール
紳士を、現実の世界で見つけるのは難しいが、ある女性心理学者は、理想的な男性像としてデンゼル・ワシントンを挙げている。───(CCCメディアハウス『性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか』)
「知ってるかい、キューバではマカジキを釣るのに釣り針を使わないって」一人の客が言う。「じゃあ、どうやって釣るんだい?」別の客が訊く。「ぼろきれさ。ルアーの周りにぼろを巻いておくんだ。魚がそこに口を突っ込むと、摩擦のせいで抜こうにも抜けなくなっちまう。魚は傷つかないし、ぼろはすぐに外れるし、うまいこといくのさ」「なるほどねぇ。そのアイデア、使えそうだな」人びとはここに集まり、一見ランダムなアイデアが飛び交う場に参加する。ひとつの会話が別の会話に発展し、次に何が飛び出すかは誰にも予想がつかない。───(CCCメディアハウス『アイデアは交差点から生まれる イノベーションを量産する「メディチ・エフェクト」の起こし方』)
作家のヘミングウェイは、さまざまな国の革命運動に参加───(ブックマン社『長寿の嘘』)
要はいい絵やいい文章を描かせる為に方角を教えてあげる優しい隣人がデンゼル・ワシントン演じるマッコール。アート、ヘミングウェイ、ガードルード・スタインと前作と繋がっているわけです。ですから最後のアートで全ての意味が繋がったことに気づくわけです。真面目な話スタバに行くたびにあの絵を連想します。それからパート10くらいまでガードルード・スタイン繋がりでいけると思いますし寅さんくらい長いシリーズもオシャレ系でまとめながら続行可能だと思います。余計な話になるので、あえての引用文だけにしています。
さりげなく披露されるプロの技が最高にカッコイイ!
渋さ健在
大体この手の映画は続編になると国家相手になったりと急に敵が大きくなってしまうがそうはならず、マッコールがドライバーマッチングアプリの「Lyft(リフト)」で運転手稼業を営みながら世直しを続けている設定が、地に足着いていてとてもいい。
リフトならではのユーモアも。様々な人種や年齢の人間を乗せるマッコールの表情が変化に富んで一つの見所に。
女性を薬漬にしてレイプしたボンボンたちをぶちのめしたあとに、チャリーンとスマホに十数ドル入る場面が爽快。
これだけ善行して数千円かよ、って。
マッコールおじさん、読んでいる本が『シッダールタ』など人生の求道者じみてきたのに、一般人を再起不能なまでに叩きのめしちゃうやり過ぎなところが、また萌えます。
相変わらずフークア監督の映像センスは抜群。セリフも渋めで少なめ、主人公も敵もごちゃごちゃ理屈めいてないのがいい。マッコールが殺人現場をプロファイルする場面が1にはなかった趣向。
また、世を儚んだ底辺の若者を鼓舞し、全うな道を歩かせるという話の軸は1を踏襲。
そのマイルズ君をストリートギャングから助けたときの理由を聞かれたときに「それはこれから探す」という返答がしびれる。
特に理由など無い…というときに格好つけて使ってみたい(笑)。
それにしても、命を賭して危険な任務を行ってきた仲間同士で殺し合うことに躊躇しないことそのものが、マッコールの人生の儚さと孤独が浮き彫りになった気がして少し切ない。
並べられたリンゴの数は何を意味するのだろうか。かつての仲間の数なのだろうか。
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