「身近な正義や思いやり」イコライザー2 shintaroniさんの映画レビュー(感想・評価)
身近な正義や思いやり
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「国家機関に戻って来ない?」と、現役の同僚に声をかけられるますが、タクシーの運転手を続ける主人公は、偶然、いつも乗せた乗客の心の声を静かに聴く。具合の悪い女性客の様子がおかしいと観ると病院に連れて行き、覚せい剤を無理やり打たれたのが分かると、薬で遊ぶ金にしか興味のない金持ちの若造たちを叩きのめしに行く。イラクに出兵する若い父親が偶然乗ってきた時には、「戻ったら必ず迎えに行きます」と声をかける。認知症を疑われる老人の誰も相手にしない話に耳を傾けて、その老人が60年前、収容所で死に別れた姉さんへの「守ってやれなかった」と言う思いに寄り添う。そんな身近な男が、自分も妻を失った辛い過去のある元諜報機関の凄腕と言う設定。才能のある若者が、悪い道に落ちそうになるのを救う場面で、オヤジ臭いが説教をする。「人種や境遇を言い訳にするな!自分の才能を活かせ!」など、全体的に、静かで優しいキャラクターだが、許せないことには猛然と戦う庶民の味方(まるで、遠山の金さん)を描きたかった映画見たいです。最後に、老人の死に別れた姉さんが生きていて再会できるのは、奇跡です。あ、一応、親友を殺した殺し屋を始末するメインストーリーは在りますが、どうもそれよりも、ちょっとしたお客との触れ合いが印象的な映画です。
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