「悔しさをバネにした、熱い青春の思い出」泣くな赤鬼 クララさんの映画レビュー(感想・評価)
悔しさをバネにした、熱い青春の思い出
試写会での観賞。重松清原作で、甲子園を目指す熱血教師と生徒の感動の物語。
試写会には男性も多く、終了後は拍手が沸き起こっていた。
野球だけではない、高校時代の青春、部活動全てに当てはまる内容だと思った。
自分の高校時代を思い出した。熱血教師と頑張る生徒と挫折する生徒、ダラダラ練習していたとき、試合で負けたとき、理不尽な怒り、言葉、態度にあの時は先生を恨んだものだ。
でも、今思うと、悔しいという気持ちををバネにして勝つことへ集中させるためだったのか?と。
ストーリーはわりと平坦で、聞いたことのあるような内容だが、先生の生徒の本当の気持ちを理解していないやり方や、生徒も先生の意図が理解できていないという話は、まさに自分の経験と重なり、共感してしまった。
ラストシーンは、恩師の顔を思い浮かべながら涙が止まらなかった。そして、無性にあの頃の恩師と仲間に会いたくなる、そんな作品。
重松清氏の小説に幾度も感動し涙したことを思い出し、またいろいろ読み返してみようと思う。
重松清ファンと青春を部活動に捧げた人にお勧めです。
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