「ヤマトの名に込められた意味は、という一点だけの映画。」アルキメデスの大戦 お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)
ヤマトの名に込められた意味は、という一点だけの映画。
戦艦大和の見積もり価格を、戦争嫌いの天才数学者に査定させ、見積もりの甘さをテコとして計画を諦めさせようというお話です。
至るところに無理がありすぎる話で、そもそも彼が価格査定に使ったデータの件数であれば、たとえ天才の作る関数式でも、あるいはスーパーコンピュータでAIを駆使したところで,有効数字1桁か,せいぜい大甘に見ても2桁ぐらいしか算出できないはず。
ピタリ賞を当てられるなんてのは、まさにマンガの世界だからでしょう。
時代考証もけっこう甘過ぎ、たとえば会議中のどの将官の胸にも同じ略綬が飾られているあたりなど、噴飯物としか言いようがありません。
略綬の意味をまったく分かっていない人が考証しているのでしょうけど。
薄ら寒く感じるだけでした。
でも、唯一、なぜ戦艦大和に「やまと」の名を付けたのかという解釈については、素晴しい着眼点だと思いましたので、その点に免じて★3つに評価しておきます。
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