「☆☆☆★★ 【 注意 】 一方的な思い込みによるレビューになってい...」真実 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★ 【 注意 】 一方的な思い込みによるレビューになってい...
☆☆☆★★
【 注意 】 一方的な思い込みによるレビューになっています。
映画の中で、女優のイニシャルに関する台詞があった。
その中には出て来なかったのだが。そのやり取りを見ていて、或る1人の女優の名前が浮かんだ。
M /Mで メリナ・メルクーリ
カトリーヌ・ドヌーブが、フランスを代表する大女優ならば。ギリシャを代表する大女優はメリナ・メルクーリ。
そんなメリナ・メルクーリの主演作品の中に『女の叫び』がある。
『女の叫び』は、国を代表する大女優が、世間を騒がせた子供殺しの事件を起こした女を演じる。
その宣伝の為に、刑務所に収監されている本人に会おうとする。
心を閉ざすこの女性。一体なぜ子供を殺してしまったのか?
しかし、この大女優にも知られたくない過去があった。
その昔に、どうしても勝ち取りたい役が有った為に。当時妊娠していたが、自ら望んで赤ちゃんを流産していたのだった。
当時のライバルである女優は、同じく妊娠していたが。子供を産む事を選び女優の道を降りる。
そしてそのライバルが今は…。
『女の叫び』は、構造上に於いて。3重…いや4重構造の、複雑な構成を伴った実験作と言える。
そして、『真実』の主人公であるドヌーブは、過去に役を獲得する為に。映画の中でははっきりとは描かれてはいないが。サラとゆうライバルの女優との間に何らか(いざこざの様な)があったと、観客にさり気なく思わせている。
更には、(どうやら)女優の道を降り。今は脚本家となっている娘役がジュリエット・ビノシエ。
彼女の過去の出演作品に『アクトレス』があり。SF映画に出演するかどうか…と、心が揺れ動く役だった。
ドヌーブは、過去のライバルとの因縁からか。彼女の(おそらく)娘である新進気鋭の女優との共演を果たす。まるで、その事が。自ら課した償罪であるかの様に…。
…という様に。こちらの勝手な解釈で、この作品の構造を考えてしまった訳ですが。この辺りは、脚本も自ら書いた監督自身のオリジナルなのか?それとも何かの作品を参考にしたのか?…と言ったところ。
ジュリエット・ビノシエは。子供時代に『オズの魔法使』の(どうやら)ライオンを演じた事があったらしい。
映画に登場する犬の名前がトト。
何となくだが。夫役のイーサン・ホークは、(踊らないけど)案山子役のレイ・ボルジャー的な雰囲気に見える。
ブリキは?西の魔女は?(ひょっとしてドヌーブ?)等、色々と考えてしまった(´-`)
『万引き家族』では。1つ屋根の下に寄り合った即席家族ながら、《人間の業》を鮮やかに炙り出していた。だが今回、環境の変化なのか?は分からないのだけど。この作品に於ける家族の繋がり等は、少し薄味の様に思えた。
別に踵を鳴らさなかったのが原因ではないとは思うけど…(u_u)
2019年10月13日 イオンシネマ市川妙典/スクリーン8