海獣の子供のレビュー・感想・評価
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深い、そして美しく神秘的
最初から最後まで素敵でした。
映画のあとに漫画を読みましたが、
正直映画で伝えたい重要な部分が集約
されたような感じでした。
漫画だともう少しマイナス面も見えて来るかなぁと。それでも生命や人間の心情について語りかける尊き内容ばかりでしたが。
人によっては極端に分かれる作品だと思います。芸術を生み出したり想像力豊かな人達にとっては、これは神がかった作品だと思います。
漫画であるようにアングラードがそちら側の世界。
そして何が何だかあまり理解できない人はジムのように、真面目で測りで物事を見るタイプ。
私の中ではこの映画がダントツでした。
自然と一体になりたいという気持ちが強くなりました。
哲学的でした
海をメインとした青春物語かと思いきや生命に関する哲学的なストーリーでした。
まずは映像表現について、とても美しくて時に派手に時に切ないといった感じでした。
全体的にタッチが繊細でよくアニメーションにできたな…とびっくりしました。描き込みがとにかくすごい!手書きな部分とデジタルな部分が上手く融合していて新しい感覚でした。ちょっとteamLab作品っぽい部分もありました 笑
演出は大半が抽象的な表現で、台詞も少なくわかりやすい作品ではなかったかもしれません。「感じろ」系でしたが、私的にはこういった題材の作品ならむしろ台詞が邪魔するのではないかと思ったので気になりませんでした。また、現代の環境汚染にも少し触れていたように思います。そこにも生命に関するヒントがちらほらあったので繋がってるように感じました。
勝手な考察ですがもし琉花ちゃんが生まれてなかったら空くんと海くんは双子だったのかな?と思ったりしました。出会うはずない三人(生まれてくる候補2人と琉花)が楽しい時間を分かち合えたシーンはとても胸に来るものがありました。
音楽はジブリでお馴染みの久石さんで、より作品が引き立っていました。主題歌も米津さんで本当に細部までこだわりを感じました。
夏にもぴったりだし、深い内容なのでまた何回か見たいなと思える良い作品でした。
素晴らしい映像とそうでもないストーリー
素晴らしい映像だった。まるで映像の暴力、映像の洪水、息もつかせぬ色とりどりのアニメーション。そこに米津玄師の深みのある音楽が花を添えていた。
しかしそれに対してストーリーがあまりにも陳腐、チープなのだ。漫画の原作自体はとても素晴らしいのだけれども、長編を2時間の映画に収めることに残念ながら失敗していた。
いや、漫画自体も突き詰めてみればそれほど深みのある哲学的な内容のものではない。美しい絵柄がまるで人生の深みを描いているように錯覚させている。それはそれで、原作の力量である。
しかし映画は残念なことにその虚飾を取り去ってしまっていた。このインターネットの時代、スピリチュアル的なものは、底の浅さが露呈してしまっている。嘘は嘘だとバレてしまう。クジラは宇宙とつながってなどいやしないのだ。
映画になってしまうとそれが如実に現れてしまうのである。その点この映画は、嘘をつくのが下手であった。それはつまり作品に携わる人たちが、あまりに誠実だったためであろう。
自分自身を見つめ直して
きれいな絵だった。コスモとシンクロしたらわからなくなった
分からないのは自分の感性か
絵がめちゃいい
原作もけっこう好きだったので、観てみたら、映像最高でした。
とにかく綺麗だし、まんま漫画の絵が動き出した!って感じで、凄い。
誕生祭のとこは本当すごい。あそこだけでも水族館とかで、ちょいちょい放映してくれたりしないかな。
話としては。
ストーリーはわかりやすいけど、何を読み取るかはムズイっていうか。
やっぱり、端折ったとこがいっぱいあるし、それこそ「言葉で語れることはほんの一部」ってことですな。
人間がわかってること、表現できることがいかにちっぽけで、そこから溢れたものがあるってことを覚えとかなきゃな。
風や波にも色んな情報があるってのは、なんかハッとさせられた。
なんですが、
やっぱり俗物な僕は、もっとエンタメした映画の方が好きみたい。自分の俗さがわかりました。
水族館に行く気分で観るのがオススメです!!
うーん、わからん!
映像はすごい。映画館だったらもっと凄かったんだろうな。映像は。うん、映像は凄いよ!
これ、映画を観ただけでストーリー理解できる人いるんですかね?見終わったあとネットでみなさんの考察を読みまくってなんとか「なるほ...ど?」ってなるのが精いっぱいでした。映画として物語を楽しむというより、絵画のような美術作品を楽しむ感覚ですね。
最近はアニメでもCGが多用されるなか、(おそらく)手書きでこれだけのものを表現した努力に対して★3を付けましたが、ストーリーは駄目でしょう。日本アニメってストーリーが壮大かつ抽象的すぎるというか、考察ありきな作品多すぎません?「考察も楽しめる」と「考察しないと理解できない」は全然ちがうと思うんですけどね。観客を置いてきぼりにする日本アニメの悪いところが出た作品だと思いました。
'なんかすごい'としか言いようがない
ここまで作品の内容がわからなかったのは初めて。
かといってじゃあ内容わかんないからつまんないの?と言われるとそんなこともない。
なんせ絵が超きれい。どんなシーンもすごく丁寧に作り込まれてて、新海作品とは違う路線でリアルな作画。
この作品は理解しようとしても無理な気がする。原作読んだことないし、この映画を見て、他の方のレビューを読んでから原作の存在を知った。確かに原作を読めばある程度理解できるのだろうと思うが、ラストにかけてのシーンは人間が100%その内容をつかみ取れるのか。
ほら、アングラードも言ってたように宇宙なんて10%しかわかってない。つまり人間の理解を超越したものなんてこの世界にはいくらでもある。その1つがこの作品でもいいのではないのか。
そんなことを考えているとラストシーンは理解しようとするのではなく、目の前で起きてる現象をただ「なんかすごいこと起きてる」程度に感じるだけで充分ではないか。少なくとも私はなんかすごいなー程度しかわからなかったし理解できたのは作品の前半部分くらいだろう。
ただこの理解度でいい映画だったと許容できるのも神秘的だが1ミリも起きてることがわからんラストであれだけの映像を見せられたからなのだろうが。
時間を超えた壮大なストーリー
いいか悪いかはもうどうでもいい(投げやり)
美しい夏の寓話
美しく壮大な宇宙と海の叙事詩
『地球交響曲』『EARTH』『プラネットブルー』等が好きな人におすすめ。難解と言われますが、前半はすんなり理解できます。ザトウクジラの歌を研究する海洋学者、満月夜の高潮、ここ十数年クジラやアザラシ等が大量に座礁したニュース等 普通に現実の自然現象とリンクする事が描かれてます。宇宙、野生動物、自然破壊、人体の組成元素等について常識程度の知識があれば普通にわかりますよ。地球の磁場が狂ったか等 座礁の原因は不明のままだし、宇宙のビッグバンの起源とか、まだ現代科学では解明されてない事が描かれてるのだから、話を理解できないって作者を非難するのは間違いですよね笑
ジブリ並に、自分でも感受性を働かせて 読み解きながら見るべきです。
映像だけでも凄いです!
誰も見たことのない宇宙の起源ビッグバン、海の誕生、生命の誕生、それらが一緒くたに同時に描かれ、凄い映像表現になってます。
かつて、
『もののけ姫』では、神を殺し 人が自然を支配し始めた歴史を、神話的に描かれました。あのシシ神デイダラボッチ、タタリ神…。
『君の名は』では、口かみ酒を飲んだ瀧が 三葉の記憶をたどる場面で、ヒトの誕生を詩的に描かれました。
『エヴァンゲリオン』では、世界の終末それは新たな始まり? とキリスト教の神話をまじえて描かれました。
ほかにも『星を追う子ども』の伝説が蘇る場面、『ハウルの動く城』でハウルが強い魔法を手に入れる場面、『バケモノの子』で巨大クジラが街に現れる場面、『巌窟王』などなど、あの美しく激しい映像が一緒くたになってる感じです。そういう映像美に包まれて圧倒されたい方は、ぜひ『海獣の子ども』を映画館で(^^)
だって、宇宙の始まりのビッグバンなんて、絶対誰も一生見ることできない。現代の最新科学で、やっとブラックホールが見えたばかり。それを誰もが見れる形の映像に表現してくれたなんて、まだNHKもBBCの最新CGもここまでできませんよ!それだけでも見る価値ありです!
好きな人は好きなんだろうな
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