「海と生命を舞台にした最高のアニメーション表現」海獣の子供 おばけやさんの映画レビュー(感想・評価)
海と生命を舞台にした最高のアニメーション表現
いろんなところで言われている通り、中盤以降のストーリーは難解。
ストーリーというよりも、途中からは抽象的な美術表現によって
繰り返し、メッセージを訴えていく、というようおな映画に変わる。
その美術的表現の意味合いを理解するのが難しい。
ところどころ合間に、キャラクターの「~なんだ。」というような、分かったような説明セリフが挿入されるせいで、余計その難解さが際立ってしまう。
「え?このキャラはなんかわかっているような発言をしているけど、全然よく分からないんだけど...」
という思考を繰り返してしまい、中盤以降は見ているエネルギーが無くなった。見続けるのがつらく、どこまでこの抽象表現が続くのだろう、という気分になった。
各々のキャラクターが、その映画を貫くテーマを体現しているようだが、そのメッセージや、一つ一つの行動や描写の表現の意味が理解できないのもつらい。そのため、感情移入ができるキャラクターも全くいなかった..。
ただ、全般を通じて、日常から宇宙に至るまでのアニメーション表現は素晴らしい。
これまでっみた映画の中でも、「アニメーション」という観点では、かなりレベルも高く、すさまじい描写が続いた。
凄まじいアニメーションを見に行く、という観点で見にいって、
この映画のメッセージや各シーンや描写の解釈は
玄人のブログやラジオを聞いて補強するのがいいと思う。
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