劇場公開日 2019年6月7日

「ゼログラビティみたい」海獣の子供 xゔぃでおsさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ゼログラビティみたい

2019年6月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

前知識なしで鑑賞しました。
見てる間は退屈でしたが、見終わって色々考えると合点がつき面白い映画だったと思います。

まず、映像と音は最高でした。これまでに見たアニメーションで最もクオリティの高い映像美でした。音楽の方も久石穣さんが作曲ということで非常に美しかったです。環境音も丁寧に作られていて素晴らしかったです。
しかし、登場人物に私はあまり感情移入できなかったので、終盤で海くんが消えていくシーンや主人公が泣いているシーンなどは退屈でした。

ここまでが鑑賞中の感想です。

見終わってから物語を考えると、劇中でも言っていましたが受精から出産までの命の誕生を暗喩していたようです。
私の拙い考えのため間違った理解をしているかもしれませんが、祭りが受精、主人公が卵子、海くんや空くんが精子を表しているようで、終盤に主人公と海くんがくっつくことで銀河が空に放たれ宇宙が誕生したと考えています。壮大な物語は大好きです。ゼログラビティと似たようなSFものでしたが、海獣の子供では人体と宇宙が同じものとして捉えてるようでユニークでした。でもこのあたりの宇宙の説明がよく分からなかったのでどなたか教えて頂ければ幸いです。

ただの好みだと思いますが、物語の締めで主人公が何かを悟り成長劇として締めくくられていましたが、登場人物に感情移入できなかった私にはどうでもいいシーンでした。すんません。

これらを知った上で2回目を見ると更に面白く映画を見られると思うので、またいつか見ようと思います。

xゔぃでおs