「原作ファンとして5はつけられない」海獣の子供 kahoさんの映画レビュー(感想・評価)
原作ファンとして5はつけられない
スタジオ4cのファンとしてはオール5で最高圧巻の映像美鉄コン筋クリートの感動再び。
木村真ニ先生の美術、あれこそ大切なものは言葉にできない、アートブック買います‥五十嵐先生の美しい絵を動かせる技術に嫉妬…
原作ファンとしてはなぜるかが選ばれたのか、おかあさんとの関係、彼女の出生、アングラートさんとジムのキャラのおもしろさ、世界中に散らばる海にまつわる伝説の不思議さと怖さなど抜けてて、尺的にしょうがないかなと思う反面残念さが勝ってしまった。
個人的にはキャラクターの会話のうすっぺらさ(哲学的になろうとしてすべる)が始終気になった。声あててる人どうした下手くそか???アニメのクオリティにあってないキャラクターが数人。デデの声はきれいすぎる。難しいとは思うけど、せっかくなのでジムを英語訛りの日本語にするとかアニメならではでできることがあったのでは? もったいない。みんな流暢な日本語話すのはストーリーとして不自然。
るかが始終叫んでるだけの巻き込まれ系女子なのがちょっと…漫画だとそんなことなかった印象。彼女について削ってしまった部分のストーリーに彼女の自主性とか存在意義があった気がする。
どうしてもいいたいのは、最近のアニメのクライマックスで空から男女スカイダイブさせといたらええと思ってるフシなんなん??千と千尋の神隠しがオールタイムベストでしかないのでやめてほしい。原作にあのシーンなかったと思うんですけど記憶違いかな…海の神秘の映画に唐突なスカイダイブ…違和感あった方いらっしゃますかね。
色々書いたけどクライマックスの盛り上がりの映像美と長回しアニメーション、木村先生の美術に久石譲先生の音楽なので映画館で観るべき作品。できたら漫画も読んでほしい、わたしは漫画を読んで以来海がちょっと怖い。