「インド映画初心者でも安心!の楽しさ」マガディーラ 勇者転生 つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
インド映画初心者でも安心!の楽しさ
今では「インド映画好き」を公言して憚らない私だが、昔は「なんかよくわかんないけど踊り出す映画」と思って敬遠していた過去がある。
だからこそ言いたい。
インド映画ほど「前知識なしで思う存分楽しめる映画」にはなかなか巡り会えない。
特に「マガディーラ」は導入が現代だから、インド映画初心者にも安心。人物の名前はやや覚えにくいかもしれないが、ぶっちゃけ覚えなくてもいい。そんなに大勢出てこない。
悪いヤツをとっちめよう!という流れになったときも、もう相手は完全に悪そうだし悪いし、余計なことは考えなくて良いのも特徴。
しかも世界を滅ぼすとか、そんな巨悪じゃなく小市民的な悪さ、ってとこも良し。
じゃあ、話のスケールはどう広げるの?
そんな心配は御無用。ごくごく些細なことがあり得ないほどドラマチックで、爆笑必死の大スケールで繰り広げられる。
いい意味で大袈裟。いい意味でハチャメチャ。
基本的に恋愛映画なので、主人公の気持ちとかモロわかりだし、悪役の気持ちもモロわかりだし、ヒロインは可愛いし最高。
あとはなんと言っても歌とダンスだが、切れ味抜群。その上大人数だから迫力満点。
「せっかくインド映画観てるんだから、ダンスも楽しみたいなー」な人には特にうってつけ。
インド映画初心者も中級者も、違いのわかる通もみんな楽しめる懐の広い映画である。
ちなみに現代パートでダンス対決する「謎のボス」は、主演俳優ラーム・チャランのお父さんチランジーヴィだそうな。
親子共演のダンス対決は、「この対決いる?」などと野暮なことは言わず、心ゆくまで楽しみたい。
コメントする