「【”狂気性を帯びた男が奏でるピアノの音色は美しい。”ラップとピアノの組み合わせと、ウィーン放送公共楽団とのステージでのパフォーマンスは圧巻。チリー・ゴンザレスの人間身溢れる姿が横溢している作品。】」黙ってピアノを弾いてくれ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”狂気性を帯びた男が奏でるピアノの音色は美しい。”ラップとピアノの組み合わせと、ウィーン放送公共楽団とのステージでのパフォーマンスは圧巻。チリー・ゴンザレスの人間身溢れる姿が横溢している作品。】
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■チリー・ゴンザレスの破天荒で挑発的な言動、強烈すぎるキャラクターに魅入られる。
そして唯一無二のラップとピアノという組み合わせの音楽スタイルで知られるピアニスト・作曲家。
彼の母国・カナダから90年代後半のベルリンで狂乱のラップを磨き、パリを経て、フィルハーモニーホール演奏までの活動を追い、人間味に満ちた生きざまを今作では捉えている。
◆感想
・90年代後半のカナダからベルリンに移住して狂乱のラップに身を投じて行く姿は狂気そのモノである。
ー だが、彼の行動は有名な建設会社のCEOである父親と、音楽性が合わない兄に対する反発心である事が、彼の言葉及びナレーションで語られるのである。ー
■今作の一番の見所
・それは、間違いなく”ウィーン放送公共楽団とのステージでの驚愕のパフォーマンス”である。交響楽団と共に、彼はラップをしながらピアノを時に激しく、時に美しく弾く。
更に彼は、ピアノの上に横たわり、弦に触れながら音を出したりしている。
交響楽団の団員の数名の女性は笑っている。
そして、ナント彼は客席にダイブしていくのである。
<チリー・ゴンザレスという天才音楽家。フライヤーにはビョーク、ジェーン・バーキンが心酔しているとある。分かる気がする。
今作には、ダフト・パンク(今作では、トーマ・バンガルデルが出演)、ラストではジャービス・コッカーも出演している。
今作は、チリー・ゴンザレスの圧倒的なパワー(人間身溢れる姿。)が横溢している。そして、それに反するように奏でられる美しきピアノの旋律。
実に魅力的なドキュメンタリー作品である。>
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