「一連のヒトラーモノで一番酷い内容だった」ヒトラーと戦った22日間 sallyさんの映画レビュー(感想・評価)
一連のヒトラーモノで一番酷い内容だった
今まで、第二次世界大戦モノでヒトラー(ドイツ)モノを随分と見てきました。
ここ数年は年に数本は、この手のモノが作られ上映され、当時の私たちの知らない歴史など知る良いチャンスと映画の公開を楽しみにしていましたが、本作品、今まで見てきたこの手の作品の中で、一番胸糞の悪い思いをし、見ているこちらも恐怖を感じる作品でした。
映画はソビボル収容所で起きた22日間を描いているのですが、初めから終わりまでスッキリしません・・・・
映画の結末は、22日間で終わっていますが、その後の説明が流れその説明を読んでも、気持ちがげんなりするだけでした。
それ程、本作品、映画としては良く出来ていました。
当時のユダヤの方の恐怖や怒り、ドイツの方の卑劣さは、簡単に解釈は出来ません。
結局、地球上で一番のガンは、人間なんだと思いました。
マインドコントロールによる人道を忘れた人間、罪もない人の命が、卑劣な方法で奪えわれていく・・・
当時の事を考えても、これが本当に現実に起こった事だと信じたくないとも思いました。
不謹慎な言い方ですが、現代に生まれて、私たちは幸せだった・・・・
突然の家族との別れ、恋人との別れ、人を人だとは思わない鬼畜どものやり方にただただ、目をふさぎたくなるばかりでした。
映画の作り手の話をすると監督は、コンスタンチン・ハベンスキーで、「ナイト・ウォッチ」「ウォンテッド」などを作った人で、正直、アクション映画であまり面白い作品を作れる人ではないのではと思っていましたが、本作品は、よくこの映画を撮ったなと感心。
本作品のような作品が作られ、見ているこちらは、起きてしまった事を嘆くより、このような事を二度と起こしてはならない、その思うしかないですよね。
結局、戦争って、何も良い事は生まれない・・・・
本作品、ヒットして欲しいと言うか、人間ひとりひとりが見て考えるべく作品だと思いました。